FC2ブログ
通訳2日目。
この日は、歓迎式や留学生へのオリエンテーションもあったが
メインは、インドネシアの先生と福農の先生とで
今後の交流事業の在り方をどうするか、の話し合いだった。

現在は、福農側が3年に1回10数名の一団で
1週間から10日までの日程でインドネシアに訪れ、
インドネシア側からは毎年2名の学生が
2ヶ月から3ヶ月福農で短期留学をしている。
友好提携を結んでから、9年。
交換留学が始まって、8年。
良いこともたくさんあったが、
当初は見えなかった問題もまたたくさん見えてきた。
そこで、交流のやり方にすこし変化をつけてみようという事で
今回の話し合いとなった。

今回の焦点は、訪問回数と期間。
福農側は、3年に1回という回数を2年に1回に変更したい。
またインドネシアから受け入れるのも2年に1回に変更したい。
つまり、隔年で交互に行きあう、というのはどうだろうか、
というものだった。
そこにはこんな理由があった。
3年に1回のインドネシア訪問では、
インドネシアに行った学生がすべて卒業してからしか
あちらに訪問できない。
そのためか、その学年間で交流の経験を共有できず
その交流の発展もあまり効果的でないのだ。

インドネシア側からも2年に1回に変更してほしい理由は
予算等の問題もあるのだが、
福農側の希望としては、インドネシア側も2年に1回にしてもらって
その分、2名の学生ではなく、
福農のように10数名の学生が、10日ほど滞在するような形に
してほしいというものだった。
2名の留学生が3ヶ月福農で過ごすのも、もちろん良いのだが
福農の学生にとっては、交流機会があまりなく
初めは学生の意識もインドネシアに少々向いていても
すぐにその存在を忘れてしまう。
400名の学生に2名の留学生のインパクトなんてそんなものなのだろう。
それが10数名で短期間来てくれれば
その間、インドネシアに集中して
いろんなイベントを一緒にやることで、
学生へのインパクトも大きいのではと考えていた。

さて、これらの提案。
インドネシア側(以降:イ側)の回答はどうだったか。
まず、隔年で行き合うことについては、賛同を得た。
単年度予算のなかで実現が難しいかとも思われたが
そのことに関しては、イ側の校長の裁量でどうにでもなるらしい。
イ側も3年に1回しか受け入れられないことよりも
2年に1回になる方が良いらしい。

次にイ側が派遣する人数と期間についてだが、
これには少々難色を示した。
県政府が予算を執行するので、
県政府の意向によるとイ側の校長は答えていたが
2名でも数カ月日本で勉強したという経験を重視したい感じであった。
生徒の交流というよりも、より勉学として有効な方を選びたい。
そんな姿勢を感じた。
人数と期間については、イ側の県政府の意向もあるため
2011年度中に答えをだすことで、両者一致した。

さて、この協議、これで福農側の要望は伝え
それなりに了承を得たのでこれで終わりかと思ったのだが
今度はイ側からの要望が伝えられた。
それは、共同活動を行ってほしいというものだった。
両校が一緒に行うプロジェクトを立ち上げようという提案である。
何かの作物を決めて共同栽培・研究で良いし、
一緒に加工品を開発するでも良い。
とにかく、お互い行き来するだけじゃなく、
この交流から、協働へと発展させたい、
そうイ側は強く思っているようだった。

イ側から提案された具体的な例として
2年に1回の訪問時に、福農の農業の先生が引率してきて
あちらの農業高校で特別講義を行ってほしい、と言うものがあった。
どちらかといえば、今までは
福農の農業の先生はあちらに訪問していない。
様々な諸事情があったのだが、
どうもそうは言っていられない状況になりつつあるようだ。

交流を超えて、協働への提案には、
福農側は少々面食らった感じではあったが
これも一緒にやっていくことで両者一致した。
来年度中に共同活動の案を出し合うこととなった。
とりあえずイ側は
福農が行っている構内の直売所(ふれあいマート)をまねて
構内に販売所を作る予定をしているようで、
そのノウハウや加工品でお互いのプロジェクトが
始まりそうな感触はあった。

2001年1月9日に友好提携を結んで
ほぼ9年の歳月が流れた。
よくここまで続いていると思うと同時に
ゆっくりではあるが、その関係が発展的に動いていることに
感動を覚える。
様々な問題を抱えながらも
それぞれの想いが発展的に向かっていれば
こうした素敵な交流と協働が実現していくのだと
目の前の光景が、僕に教えてくれる。
まったく微力でしかないが、
その手伝いをさせてもらえることが
自分の中でとても誇らしかった。


関連記事

留学生

はじめまして
今回インドネシアの留学生を預かっておりますホストファミリーの者です。
昨年 息子がインドネシアのスタディツアーに参加した時もお世話になりました。
ちょうどその頃田谷さんのブログを知りまして、時々お邪魔させていただいております。
私は商業の家から農業の家に嫁いだので、農業に対する思いがなかなか理解できないでいましたが、田谷さんのブログを読みながらすごく勉強になるなぁと思っていました。
9月24日に初めて留学生を我が家へ迎えて今日で三日目です。
言葉の壁にぶつかりあいながら(日本語・英語・インドネシア語なんでもあり)何とか第一週を終えそうです。
母親としてはやっぱり食べ物が大変。あまりにも小食な青年なので大丈夫なのか心配です。
なにかちょっとした 彼らが喜ぶような食事など教えていただければ幸いです。
※ 毎食 田谷さんのベビーリーフ食させていただいております。料理がぐんと美味しそうに見えるから(笑)留学生のK君も知っていると言っておりました。これからも美味しい食材をいろいろ教えてくださいね

Re: 留学生

斉藤さん
コメントありがとうございます。
ホストファミリーを引き受けてくださっているとのこと、
いろいろと大変なことがあるかと思います。
食事は、毎年受け入れる側も受け入れてもらう側も大変なようです。
食事が合わない、というのは誰にでもありますが、
ましてや初めての海外で、緊張していることもあるので
なかなかインドネシアの子の食が進まないかと思います。
僕の経験上、
焼き魚や焼き鳥などのものが、比較的食べやすいかと思います。
試してみてください。

ベビーリーフも買ってくださっているようで
ありがとうございます。
それを励みに、より高品質なものを目指していきたいと思います。
またブログも引き続きお付き合いくださいませ。

No title

お返事ありがとうございました。
何だか焼き鳥ばかりで飽きたのかと思いました。
焼き魚はお手軽でいいですね。今度出してみます。
充実した日本滞在を送らせてあげたいものです。
よーーし がんばるぞっ

Re: No title

斉藤さん
僕も応援しています。
何かあったら、いつでも携帯に電話してください。
Comment
Trackback













管理者にだけ表示を許可する

Comment form

田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

俳句もしております。「雪解」「街」「いつき組」に所属しております。

詳しいプロフィールは、カテゴリの「プロフィール」から「ちょっと長いプロフィール」をお読みください。

メールは
taya.tアットマークnifty.com
です。
(アットマークを@に置き換えて送信ください)

プロフィール
05 ≪│2020/06│≫ 07
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 - - - -
カレンダー(月別)
カテゴリ
月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

メールフォーム

Page Top

Powered by FC2 Blog | | Template Design by スタンダード・デザインラボ