UASつづき。
地域開発論の最終試験。
研修生が、他の研修生の地域のポテンシャルレポートを読んで
その地域で農業的起業をしなさいというお題。
パワーポイントでプレゼンを20分して
質疑応答で20分。

H君は9月の1週目に試験が終わっており
イル君は2週目、そしてタン君は3週目に
試験を行った。
書いている間が無かったので、
時間がある今、
どんなものだったかを記録しておこう。

イル君の発表は、
H君の地域でのプレゼンだった。
イル君のビジネスプランもH君とあまり変わらない。
新種の野菜や果物をグループ栽培して
それを販売するというものだった。

タン君はイル君の地域でプレゼン。
彼も加工などを手掛ける内容が入っていたが
同じような発想。
新種野菜と果物のグループ栽培。
うーん。
それ自体は悪いアイディアではないけど
3人に共通するのは、市場ありきではないこと。
栽培グループを作って、栽培してから売り先との契約をする考え。
それと、これが一番問題なのだが
それぞれの地域の固有性とビジネスプランとの
関連性がほとんど見えない事だった。

H君の地域は山沿いであるが、2つの大きな市場の間あり
15分でアクセスできるという魅力的な地域。
水も豊富で、ポンプなしで稲作が出来るのも武器。
イル君は大規模お茶産地。
特定の商人とお茶工場がその地域を牛耳っているが
近くに避暑地もあり、高地であるため野菜栽培が盛ん。
タン君の地域は、大きな町の近くでインフラの整備が良い。
大きな国道沿いでもあるので、果樹の直売などが盛ん。

こうしてみれば、全く違う地域なので
それぞれのプランも自然と違ってくるだろうに
だのに、そのプランは似たり寄ったり。
それは別にその地域でなくても出来ることばかりで、
昔、協力隊時代や大学院時代に嫌というほど読んでいる
ブループリント型の開発計画を読んでいるみたいだった。
もしくはこういった方が解りやすいかもしれない。
どこを切っても同じである金太郎飴のような開発計画。
つまり、その時の役人とこの3人は
発想が同じということなのだろうか。
開発に関して、なにか固定観念でもあるような気がする。
全然、その土地の風土が反映されていない。
農業開発はこうあるべきという雛型でも
学校で教えているんだろうか?

とにかく、もう少し自由な発想と
奇抜なアイディアを楽しむ余裕、
そして、何よりもこれが一番大切なのだが
その地域の固有性、つまり風土を見抜き、それを活かす形での
ビジネスプランを作るという発想を
研修生に持ってもらうことを
この授業の次回の課題として記しておこう。

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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

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メールは
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