区の本盛の日。
と書いても、解らない人も多いか。
町内会の会費を役員で計算し確定する日。
ここらでは、町内会を区と呼び
会費を盛という。

今年、農家組合長を仰せつかっている僕は
自動的に町内会の役員もすることになっている。
今日はその町内会で、上半期の会費をいくらにするかを
役員で計算し、チェックする日だった。
1週間ほど前にすでに会長などの数名の役員で
町内会費(盛)をいくらにするかは
決まっており、
僕のような末席に居る役員は、今日はその確認をするだけ。

読み上げられた会の収入に
毎年0円なのに項目があるものがある。
それは
「石の金」。

川の近くの村なので
かつては区の土地で採石でもして、
その収入かと思われるかもしれないが
そうじゃないらしい。
これは他所からこの村に入って来た人が
区に対して「よろしくお願いします」といって
もってくるお金だとか。
昔は、村のメインストリートは石畳だった。
その石を踏ませてもらいます、
これからは村の道の石を踏むのでご迷惑をおかけします、
という意味で、
他所から嫁に来たり、婿に来たり、
はたまた家族ごと引っ越してきた人が
区に対して僅かばかりではあるが
心配りを持ってきたのが
「石の金」。

つまりは、村の敷石は
昔はその村で補修していたということなのだろう。
だからこそ、その迷惑料で石の金があったのだろう。
それがアスファルトに変わり
行政が管理するようになり
区は、その補修や工事を行政に
陳情するだけになってしまった。
慣例と自治への変化をこの石の金から
ほんの少しだが垣間見ることができた。

石の金。
最近は、これを持ってくる人はほとんどいないのだが
この項目自体を削ってしまうのも如何なものか、ということで
そのまま残っている項目。

そんな面白い項目が残っているのなら、
僕らが新築を建てて
この村に住居を構えた時に持っていけばよかった。
と本盛をしながら、少し悔やんだ。

関連記事
Comment
Trackback













管理者にだけ表示を許可する

Comment form

田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

詳しいプロフィールは、カテゴリの「プロフィール」から「ちょっと長いプロフィール」をお読みください。

メールは
taya.tアットマークnifty.com
です。
(アットマークを@に置き換えて送信ください)

プロフィール
09 ≪│2017/10│≫ 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
カレンダー(月別)
カテゴリ
月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

メールフォーム

Page Top

Powered by FC2 Blog |

FC2Ad

| Template Design by スタンダード・デザインラボ