2年目に入ったイル君が主体の講義。
それは、日本の成功事例から学ぼう、というもの。
イル君は、まだまだ日本語が上手ではないのだが
日本語を読む訓練も含めて、
マンガで書かれた、農業の成功事例集をテキストに
ゼミ形式で発表してもらっている。
今回は、「レンタカウ」のお話。
昨年の同様の講義はこちらから

昨年のH君のように、イル君も同じ反応をしており
同じような発表だったのだが、H君と違うところが一つ。
それはある質問。
「レンタカウ制度はとても良いのですが、それは現状の問題を未来に先送りしただけじゃないでしょうか」というもの。
つまりは、耕作放棄地に放牧をするのは良いのだが、
だからといって、それは耕作放棄地が無くなっていくことへの
根本的な解決策ではなく、
農地がただ一時的に保全されるだけだ、とイル君は分析してきた。
確かに。

まんがからの情報なので至極限られているので
分析と言うよりも想像でしかないのだが、
放牧地として耕作放棄地が酪農家に貸し出されれば
それはそれで、その地域の酪農の発展にはつながりそうではある。
放牧されていることで、肉や乳に付加価値がつけば、
酪農の方は後継者ができやすい。

では、水田を耕作放棄してしまった米農家はどうか。
放棄してしまった水田を、再び水田と利用するのは
なかなか至難の業。
もしそこがクリアーできるのなら
(もしくはインドネシアのように、稲作後にしばらく放牧とか)
放牧米などと、もう少しネーミングは考えないといけないが
他の米と差別化して販売も可能かもしれない。

水田と酪農のシナジー効果で注目を浴びているレンタカウ制度は
その後のビジョンとして、どういう地域農業を作っていくつもりなのか
たしかに不明瞭な点がある。
久しぶりにインドネシア研修生から教えられた日だった。
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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

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