3月中旬から農薬の散布を始めた。
物理的に虫の気門(呼吸口)を封鎖する農薬。
食品にも多く含まれているし、
食品加工の中で、添加物としても使われる脂肪酸が有効成分の農薬。
そして、3月26日より化学合成農薬も使用開始。
ネオニコチノイド系のモスピラン水和剤。
キスジノミハムシという小さな虫に、この散布以外に有効な手立てを
いまだに見つけられず、今年も散布。
熱水の土壌消毒も考えたが、コストと環境負荷の両面で折り合わず見送る。
物理的に補殺する粘着テープは試してみようかと思っているけど。

さて、それ以外に、
今年から大々的に導入しようと思っているのが、
これ↓

P3300030.jpg

これも農薬。
アブラバチというアブラムシに寄生する昆虫。
体長1ミリ程度の小さな虫が、1ボトルに250匹入っている。
これを本日、ハウスの中で放つ。

3年前から、ハウスの一部に麦を植え
このアブラバチが発生するようにしていたのだが
どうしても3月ごろに、アブラバチよりも先にアブラムシが大発生してしまうので
それを防除するために、アブラバチを買う。

この辺りにも、土着のアブラバチは豊富にいるのだが、
これまでの取り組みで実践してきた
ハウス内への麦の混作は、
その麦につくアブラムシ(ムギクビレアブラムシ)に
うまく土着のアブラバチが寄生してくれるかどうかは、
かなり運任せなところがあり、防除体系に組み込むにはやや不安定だった。
定期的に天敵を購入して放てば、それはそれで安定するとは思うのだが
コストの面と、天敵という特定の種を意図的に増やすという人為的操作は
やはり根っこの部分で、従来の農法となんらかわらない、と
やや批判的に考えていたため、今日まで導入をためらっていた。

そのためらいは、今も消えてはいない。

だが、
今年は導入しようと考えている。
昨年の露地で、大々的に麦とソルゴーを混作し
土着の天敵が多く発生したことが観察できた。
そして、それらが害虫防除の一役をかってくれたと高く評価している。
特定の昆虫だけを増やし続けることに、今も不安はあるが
化学的な防除だけからの脱却として、天敵の購入に踏み切った。

種を増やすという意味では、ハウス内にしても露地にしても
多品目の混作をこれまで通り続けていく予定をしているので、
それぞれに発生する害虫に合わせて、
さまざまな天敵を今後放していく予定でいる。
多種多様で、豊富な生物相の維持を目指して。


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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

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