ここ最近、自分の仕事ではなく、他のことで忙しい。
それは、農家組合長の仕事。

何度も書いたが、むらの役の一つに
農家組合長がある。
持ち回りで、毎年誰かがやることになるのだが
今年は僕にまわってきた。
偉くなったわけではなく、ただ順番と言うだけのこと。

この役がいつ頃からあって
もともとどこが主体となって作られたのか、
ずーっと気になっていた。
むらの自治にも関わってくる話でもあるので。
ただ最近は、実はそういうことはあまり関係ないのかもしれない
と思うようにもなっている。

今日、農林業センサスを市役所の方に提出した。
5年に1回行われる農林業センサス。
農家の一斉全戸調査で、国家の政策決定に大きく影響する調査。
この統計調査をもとに、いろんな政策が決定されていく。
この全戸調査にあたって、
市役所から調査員の候補者を推薦してください、
と、農家組合に連絡がきた。ことは以前も書いたか。
他の人に振れないので、僕と前農家組合長の二人で調査員を受け持った。
とても面倒な調査で、
また調査票も難解で、1回の訪問ですべてきちんと記入できた人は
うちの村には1人もいなかった。

さて、農家組合長。
各村に1人ずつ居るのだが、
先月1月の下旬に、JA福井市所轄の農家組合長すべてが集められて
農家組合長大会というものがあった。
農家組合長のこれからの仕事などの説明が行われ
大量の資料を頂いた。
その中に、委嘱状が入っていた。
それも4通。(あれ?5通だったっけ???)

福井市役所からの委嘱状。
JA福井市からの委嘱状。
NOSAI(農業共済)からの委嘱状。
農政連からの委嘱状。

つまり、農家組合というものが
どういう経緯で、どう作られたのかは知らないけれど
現在においては
市の農業行政の末端で連絡員として、
JA福井市とむらとを結ぶ連絡員として、
農業共済等のむらでの業務を遂行する雑務係として、
さらには、政治的にはJAの政治組織の一員として
存在しているのである。
だから、センサスが来れば、やらなければいけないし
減反政策も、村内の調整は任されるのである。
民主党の言う戸別補償も、
たぶん、実際に現場では僕らの仕事になるのだろう。

一見すると、村の自治とは程遠い、と思えてしまうのだが、
実はそうでもない。
最近思うのだが、自治とは独立独歩で行うのではなく
いろんな外圧(内圧も)をぼくらが主体的にその土地へ翻訳していくことだと
思っている。

トップダウンで作られた制度を批判し、
ボトムアップで実行しているプログラムを賞賛する、
というわけではなく、
自治とはそういうものの中にあるのではなくて、
それそれの状況下で、僕ら村人が自分たちの価値と照らし合わせて
都合の良いものに取り込んでいくプロセスに
僕は自治がある気がしている。

来週に迫っているむらの営農座談会で、
今年の減反をどうするかをむらで話し合う。
僕はある案があり、それで村の中ですったもんだが少しあるのだが、
それが、僕は自治だと思っている。
営農座談会が終われば、それもまた書こう。
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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

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