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16日、インドネシアより帰国。
今回は、長くかかわっている高校間交流のお手伝いとして
高校生と引率の先生の一団についていって
あちらの農業高校で、交流活動を仕切ってきた。
実は、僕自身もタンジュンサリ農業高校へ行くのは初めてだった。
農業高校に滞在したのは2日間。
その2日間と西ジャワ州の州知事表敬通訳が、僕の今回のお仕事。

タンジュンサリ農業高校では、
到着直後から歓迎式典があり、
伝統的な舞踊で我ら一団を出迎えてくれた。

式典では、インドネシアらしいなぁ、と思うのだが、
延々と続く挨拶の応酬があり、
僕はそれを延々と日本語に訳していった。
この作業はなかなか困難で、
その中に、文化的に、また文脈的に全く伝わらないジョークなどが入っていると
みんな何に笑っているんだ?日本側が気になっていても
それをいちいち説明している時間もなく、到底伝えきれない。
こういう時、格好良く、言葉短く通訳できるといいなぁ、と思うのだが
僕の語学力では、どうしても野暮ったくなってしまうのが残念だった。

懇親会では、
福井の学生とタンジュンサリの学生と、交互に出し物があった。
どちらも相手側の歌を用意していたので、
自然と、のっけから大合唱団になって、みんなで歌えたのは良かった。
福井の学生が用意していた出し物に
「アルゴリズム体操」などがあり、
実は出発前から僕はこの面白さは伝わらないのでは、と
危惧していた。
しかし、こういうものは、挨拶のジョークと違って
僕の野暮ったい通訳なんて必要なく、
面白さが伝わるまで、笑ってくれるまで、
若さと度胸と体を張って、ただただ、ひたすらやれば、
相手も面白さが解るようで、
結構、盛り上がっていた。
オトナの考える「ブンカテキ」文脈なんて
子供たちの勢いの中では、なんだかかすんだ思考でしかないようだ。
こういった一見伝わらなさそうな出し物の応酬が
最後には、大きなうねりになって
タンジュンサリ側の最後の舞踊に、両校の生徒と先生全員が
飛び入り参加しての踊りへとなっていった。
こうして夜更けまで、延々と皆で踊り続けたのである。

翌日は、ワークショップ。
福井の学生とタンジュンサリの学生でグループを作り
地域の伝統的な市場や
ショッピングモールのスーパーなど
目的地もバラバラで散策をしてもらった。
現地で食材を買い集めて、
グループごとに日本食とインドネシア食の調理実習体験。
ワークショップでは、これまで福農が受け入れてきた
短期留学生経験者が手伝いに駆けつけてくれ
それぞれのグループに入って、簡単な通訳代わりしてもらった。
前夜の交流会があったためか、
言葉を超えての交流があったように思う。

これまで福井側では、現在の2名の短期留学生受け入れが適当かどうか
議論されることが多かった。
それらの成果も良くわからないまま、
負担と多額の資金を費やすのはどうかという意見が多かった。
だが、今回、タンジュンサリ農業高校に尋ねていって初めて
前夜の交流会から次の日のワークショップまで
多くの短期留学経験者が駆け付けてくれて、
通訳のみならず、文化的な通訳も果たしてくれていた。
タンジュンサリ農業高校の校長は、
「交流が始まった当初に、日本人の一団を受け入れるのは、実は大変だった。どういうことが喜ばれるのか、どういうことが不愉快なのか、それが全く分からないままの交流だった。でも今では、短期留学生の多くが、日本について話してくれるようになっているので、我々の受け入れも、当初よりもスムーズにできているように思う」
と話してくれたのが印象的だった。

2002年に、僕が通訳として両校の交流に関わり
その時の会合で、短期留学生を受け入れる約束事を決めてから
はや7年。
すでに14名の短期留学生を受け入れた。
そして、今回、短期留学の意味の一端を見ることができ、
再び、次の交流のステップとして短期留学制度をポジティブに見直す話し合いも持てた。
どんな交流の形になっていっても
両校が、文化的に交わることの意味は、やはり大きいと感じる2日間だった。


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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

俳句もしております。「雪解」「街」「いつき組」に所属しております。

詳しいプロフィールは、カテゴリの「プロフィール」から「ちょっと長いプロフィール」をお読みください。

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