11 04
2009

最近、とてつもなく忙しい。
作物に追い回されるとは、このことだろう。
真夏に2反の田んぼでナスやオクラを作っていたとき以上に
忙しいように思う。
いや、あの時とはまた違う質の忙しさ。
あの時も作物に追い回されていたのだが、
どこか陽気だった。
今は、刻々と忍び寄る冬の気配にも追い回されて
気持ちもせわしない。

朝晩がぐっと冷えるようになると
アブラナ科の菜っ葉は、ぐんぐんと勢いよくのびだす。
水菜・ルッコラ・ワサビ菜などをかごいっぱいに収穫する。
そのあとは、夏の名残りでまだハウスの中に残っている
モロヘイヤ・つる紫・空心菜の収穫がある。
それが終わるとようやく露地野菜。
レッドキャベツ・サボイキャベツ・スティックブロッコリ・カリフラワー etc。
これらの合間に、僕の趣味で作っている(割には量が多い)
セロリ3種とキンジソウ、ズッキーニなどの収穫もある。
これをとりきるかどうかのころ
ようやく午前中が終わる。

週に2回は、昼休みの時間にインドネシアの研修生の座学が入る。
それが無い日でも、この時間帯に接客の応対が入ってくる。

昼休みも早々に仕事に出ると、
収穫した菜っ葉の袋詰めが待っている。
そういう仕事はスタッフに任せて、僕は種をまく。
そろそろクリスマス用のベリーリーフをまかなくてはいけないので
平均気温、天気図、季節予報や3か月予報、など活用できる気象情報を並べて
カレンダーとにらめっこしながら種をまく。
菜っ葉の袋詰めが一段落したら、
今度はつまみ菜の収穫である。
大根葉の子葉を収穫する野菜で、カイワレとはまた違う。
鎌で刈り取る野菜で、熟練の技術が要求される。
インドネシアの研修生もセネガル人のI君も
すでに上手になっており、
研修生のH君に限って言えば、僕よりもいつの間にか上手になっているくらいなのだ。

この収穫作業の合間に、播種した場所に水をやり
温度が下がるに合わせて、ハウスを閉めて回る。

この収穫が終わった後に、ようやくごんぼ(ごぼう)の収穫がある。
ごんぼは、遅ければ12月の上旬まで収穫は続く。
朝から、ごんぼだけを掘っていられるのであれば、
多分、2週間とかからないのだろうけど、
これだけ収穫物が重なってくると、せいぜい掘れても1日1畝もしくは2畝。
疲れた体に鞭を打って
最後の最後にこの肉体労働をこなす。
大抵のアルバイトは、このごんぼのころに辞めて言ったような気がする。
そんな大変な仕事なのだが
セネガルのI君は、ごんぼを掘る前になると
冗談で
「今日は、5畝掘るよ」
とありえない目標数字を言っては、まわりの笑いを誘う。
その陽気さに助けられて
僕は、日暮れまで黙々とごんぼを掘るのである。

日が暮れて、外気が寒くなると気分もせわしない。
冬が来る前に取りきらないといけない露地野菜が多いのだ。
冷え切って疲れ切った体で、気分だけがせわしくなりつつ、家路につく。
せめて薪ストーブにあたって
冷えて疲れた体を温め、とげとげにせわしくなった気持ちを
まあるく、まあるくさせよう。

これが最近の僕である。
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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

詳しいプロフィールは、カテゴリの「プロフィール」から「ちょっと長いプロフィール」をお読みください。

メールは
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