ごんぼ(ごぼう)の収穫が始まる。
今年はちょっとしたわけがあって、例年よりも早めの収穫。

ごんぼは連作ができないので、
うちの農園では、ごんぼの輪作は5年としているので
今年の畑は5年ぶりにごんぼを作っていることになる。
5年で一回りのリズムが、ごんぼとそれに関わる人々の中にはある。

前回のこの畑は、
僕はインドネシアの大学院在学中で良く知らないのだが
父は、この畑に戻ってくるのを待ちわびていたようだった。
ここの畑は良いごんぼがとれるんや、と父は言う。
九頭竜川の河川敷で、川が運んだ沖積土で出来たここら一帯の畑でも
一筆一筆性格が違う。
水が抜けやすい畑、抜けにくい畑。
肥えている畑、肥えていない畑。
砂地がきつい畑、粘土質が多い畑。
数十メートルしか離れていないのに、その性格は大きく違うのだ。
だから、畑によって毎年毎年、ごんぼの収量と品質が違ってくる。
(天候も、もちろん大きく作用する)

ごんぼは、連作ができない。
5年の輪作を守ろうとすると、それだけで作付けの5倍の畑が必要になってくる。
画一的な、毎年同じようなごんぼは取れやしない。
だからこそ、円環の時間の中で
ごんぼとそれに関わる人々に、5年で一回りのリズムが築き上げられる。

そういえば先日、あるスーパーから品質管理体制について問い合わせのFAXがきたが
僕はこれにどう答えていいものか迷った。
良いものを作る努力はしているが、
問い合わせの件と僕らが持つリズムが
どうもしっくりと合わさらない。
そのずれが、僕ら農民と消費者や業者とのずれなのかもしれない。

今年は父が待ちわびたごんぼの畑。
まだ収穫は始まったばかりだが、期待以上の良いごんぼが取れている。
品評会に出せる品物ばかりやな、と喜ぶ僕ら農民のこの気持ちが
品質管理体制を問うスーパーや消費者を通して
どうやって共有し共感していけるのか、僕には解らないが、
直売所やスーパーで見かけたら、
そういうことも想いを馳せながら食べてほしい。
5年に一度のその味と風景を想いながら。
関連記事
Comment
Trackback













管理者にだけ表示を許可する

Comment form

田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

詳しいプロフィールは、カテゴリの「プロフィール」から「ちょっと長いプロフィール」をお読みください。

メールは
taya.tアットマークnifty.com
です。
(アットマークを@に置き換えて送信ください)

プロフィール
09 ≪│2017/10│≫ 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
カレンダー(月別)
カテゴリ
月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

メールフォーム

Page Top

Powered by FC2 Blog |

FC2Ad

| Template Design by スタンダード・デザインラボ