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大学生2日目。
今日はインドネシア研修生の座学の日でもあったので
夜に我が家で簡単なディスカッションをしてみようと思い
研修生、大学生ともども集まってもらった。

結果からいえば、ディスカッションにはならなかった。
大学生が授業で準備したという質問票にこたえる形で
ほとんどの時間を費やしてしまったため
インドネシアの子にはかなりつまらない思いをさせてしまったのだ。

だが
大学生君から発せられる質問にこそ
その質問を作る際に前提となっている彼らからみた農村像が
見え隠れしているのである。
「新規就農」や「補助事業」、「女性の地位」などの質問を受けたのだが
まさにそれがインドネシアとの農業観のギャップと言ってもいいだろう。
インドネシア研修生のH君は
「『新規就農』という言葉があることが、なんだか変です」
と言っていた。
さもあろう。
僕から見たインドネシアでは、
農業は、選択して選ぶ職業と同じようには語られていないように思う。
生きていく手法として、
兼業として、
生業として、
それらは存在しているようにも思う。
そして僕もまた、ここで農業をしているのだが
そんな気持ちで農業をしている。
だから、なぜ農業を選んだのですか?と聞かれると僕も至極困ってしまうし
跡取りだからですね、と言われても、それもなんだか違う気もしてしまう。

今の若者がなぜ農業に関心があるのか?
研修生たちはその質問を大学生君に発していた。
大学生君は、食料自給率などの低下によって関心が高いのでは
と言っていたのだが、そんな言葉では研修生たちには伝わらない。
研修生の疑問は、
「村に住んでいる若者は町に出ていってしまうというのに、街の若者はなぜ農業に関心をしめすのでしょうか」
というものなのだ。

「大学生君、君はここで農業を体験したけど、この後、農民になるかい?」
と研修生のイル君の質問に
大学生君は、はっきりと、
「それはないです」
と答えていた。
では君は何に興味があってここまで来て、しかも暑い中農作業をしているんだろう。
研修生の2人にはそんな疑問が漂う中
ディスカッションは時間切れとなった。

大学生は、とても良い子で
受け入れ側としてもそれなりに刺激も受けた。
明日、彼は帰る予定なのだが、
帰ってからでいいので、1つ宿題を出すことにした。

ここに来る前の農業・農村像とここで体験した後の農業・農村像のギャップについて
レポートをまとめてください。
それと、街の若者がどうして農業に関心があるのかあなたの意見を書いてください(A4で2枚から5枚)。

さて何が届くか楽しみである。

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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

俳句もしております。「雪解」「街」「いつき組」に所属しております。

詳しいプロフィールは、カテゴリの「プロフィール」から「ちょっと長いプロフィール」をお読みください。

メールは
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