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雨の中、せっせとナスをとる。
ナスの収穫がいよいよ今年も始まった。

僕の畑では、7種類のナスを栽培している。

まずは福井の鯖江・吉川の伝統品種である「吉川なす」。
実がしまっていて、煮崩れしないのに、やわらかくておいしいなす。
賀茂ナスよりも遺伝的に古いなす。
ただ果皮に傷が入りやすく、栽培は比較的困難。

次に、写真にもあるイタリアの品種のナス。
クリーミーな果肉で、揚げ物から煮ものまで死角なしのナス。
僕はこのナスが一番おいしいと思う。
あるシェフは、
「王様ナス」と名付けて、そう呼んでいた。

3つ目は、関東の伝統品種の緑色のナス。
ここ数年、関東の市場で「トロなす」と呼ばれて
人気を博しているやつ。
これも果肉がトロっとしていて美味しい。

4つ目は、タイで人気の緑ナスの品種。
米ナス系で、普通の米ナスよりも小ぶりで緑色の果皮。
米ナスよりもしまりはよく、タイカレーなんかを作るときには
重宝しそう。

5つ目は、ヨーロッパでメジャーな西洋ナス。
2つ目の品種とほぼ同じだが、果皮に縦縞が入る。
味や食感は好みの問題だが、2つ目のイタリアの品種のほうが僕は好き。
イタリアの品種よりも苦味がないかも。

6つ目は、北米の緑ナス。
今年関東の伝統種トロなすを作るにあたって
タイと北米の緑ナスも作ってみることにし、その一つがこれ。
米ナスの緑色バージョン。
食感は悪くなく、田楽でたのしむのなら、これかも。

7つ目は、ヨーロッパの白ナス。
果皮がかたくなりやすいので、調理にひと手間かかるが
果肉の香りや味や食感は抜群。
あるフレンチレストランのシェフがお気に入りで、ほぼそこだけに出荷している。


幼少の頃、ナスは最も嫌いな食べ物の一つだった。
そのままでは味もあまりせず、
何がうまいのかさっぱりわからなかった。

が、いつの間にか、ナスはとてもうまい野菜に変わっていた。
それからは、毎年さらに美味しいナスを求めて
さまざまな品種を取り寄せて作っている。

ほのかな苦みや
果肉の食感、
そしてフレーバーな香り。
ナスは突き詰めると面白い。
トマトのように主張する味は少ないけど、
だからこそ、調理によってはさまざまな味と食感の楽しみを
食べる側に与えてくれるナス。

今年もこいつらに、「早く収穫しろ!」と
追い回される日々がやってきました。
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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

詳しいプロフィールは、カテゴリの「プロフィール」から「ちょっと長いプロフィール」をお読みください。

メールは
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