保育園のポット田圃じゃないが、
インドネシア研修生もポットで稲を育てることになった。
それは、SRIの実践と研究の第一歩として。

インドネシアでも最近流行りだしている農法の一つにSRIというものがある。
稲の一本植えの技術で、多収量が見込めるというもの。
機械植えになっている現在の日本では、
一本植えそのものが機械では困難なため、
あまり知られていないのだが、
インドネシアの報告を見ると、10a当たりの収量が1.5トンというものあるのだ。
うちの田んぼでは、せいぜい500キロ程度なので
その3倍の収量があるということになる。

農学的にみれば、一本植えは無効分げつを無くすことにより
収量を上げるという技術なのであろうと簡単にだが理解することは出来る。
稲は、環境に対応するのが得意な植物で、
同じ品種でも、様々な環境条件下に置くと
それに合わせて異なった成長をするという特性をもっている。

だから肥やしを大量にやれば、それに反応して草丈も随分と伸びて
分けつも多くなるのである。
保育園のポット栽培もその特性を生かそうというわけなのである。
ただ、一般の田んぼでそれをすると、日当たりの関係上、
稲が倒伏してしまうだろうから、あまり思わしくはない。
ポット栽培は、日光がまんべんなく当たるように
稲の向きをかえられるので、多肥栽培でも有効分けつが多くなり
倒伏もなく育てられるのである。

インドネシアの研修生も最近SRIに興味を持っている。
そこで、保育園とは別にポットを用意して
研修生の実験として稲のポット栽培をすることにした。
ここでは研究ノートとして、ポットに稲を一本だけ植えて
分げつの出方や、肥やしにどれくらい反応するのかを見て
SRIの基礎的な部分である、稲の栽培学上の特質を知ろうというものである。

この作業を研修生とおこなっていたら、
それを見ていた父が、
「昔、福井の東郷地区は、稲を一本植えしていた」
と教えてくれた。

これはぜひとも機会を見つけて、
東郷地区の年寄りに話を聞きに行こう。

こうして研修生とのSRI研究がスタートした。
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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

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