田んぼに杭を打つ。
むらの農家組合が決めた減反面積に従って
各戸に提出してもらった田の作付け予定表(水稲共済)を基に
1枚の田圃の一部を減反(米を作らない)する箇所に杭を打つ作業。
事前に測量地図で、面積の割り出しはしておくものの
現場でもメジャーで簡単ではあるが面積を測りつつ、
それに合わせて杭を打っていく。

米が高く売れてしまう新潟の某地域では
決して減反なんてやっていないだろうに、
ここいらでは、お上のお達しに合わせて、
こうして村の人が人足として出て、1枚1枚減反田圃を確認しながら
杭を打つのである。

杭を打つ作業をしながら
役員の年寄りから、あそこの家は田作りが荒い、や
某は昔から減反を守らんから要注意、や
農家組合で杭を打っても、自分で測量しなおして
杭に間違いがあると怒鳴り込んでくる農家の話など、
むらの農家のいろんな農業的・人間的特徴や話を聞くことができたのは
とても有意義であった。

そんなこともあるのだろうかと、話を聞いた時には耳を疑ったのだが
実際に、隣同士の田んぼを交換して作付しているうちに
隣境が分からなくなっている田んぼも教えてもらった。
その場所にも簡易ではあるが、メジャーで測りなおして土地境に杭を打つ。

杭打ちの作業は午後一杯かかった。
こうしたむらの仕事が、これまで毎年毎年誰かの手で行われてきた。
そしてこれからも、幾年も幾年も誰かの手で行われていくのだろう。
今日のような共同作業は、ただ単に面倒くさいだけかもしれないが
僕には、むらの人からむらのことを聞かせてもらえる
とても有意義な時間であった。
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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

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