今日は保育園の田んぼ祭り。
ついに収穫日を迎えることができた。
前日は午前中が雨。
また予報では明日は午後から雨。
ちょうど、この収穫日だけがすっぽりと晴れたのだ。
保育園では、先週の半ばから100個以上のテルテル坊主を作り、
当日の晴れを祈っていたとか。

収穫方法は、春に手植えをした箇所(4aほど)を、鎌で手刈り。
そして、手刈りした稲を束にして、田んぼの近くのフェンスに「はさがけ」した。
収穫に参加した父母と園児は120名。
そして主催者側として、若手農業者クラブから7名が来て
保育園児や父母の田んぼの手刈りと束にするのを指導した。

120名ほどの人たちが一列になって、稲を刈る姿は壮観だった。
4aほどの範囲を手刈りしたのだが、
当初は、結構時間がかかり、労力としても無理があるのじゃないかと思っていたが
刈り始めると30-40分ほどで、ほとんどきれいに手刈りしてしまっていた。
そんな中、ひと際目を引いたのが、
インドネシア研修生のH君とセネガル人のI君。
この2人が、競うように稲を手刈りしていったのである。
H君は、稲の手刈り収穫の本場出身で、当然早い。
I君は、米の栽培経験が無いものの、
「うちで飼っていた馬に餌をやるために、よく草を刈っていた」という経験を活かして
H君に負けないスピードで稲を正確に刈っていく。
2人とも、お互いにライバル心を燃やしながら、稲刈りをしていた。
そんな一幕もあった。

手刈りした稲を束にしたものを、園児たちがはさ場に運ぶための
軽トラックまで運んでくれた。
どの子も一所懸命運んでいて、その姿が良かった。
みんなで束にした稲は、フェンスのはさ場にかけ、このまま風乾させる。
2週間後の土曜日に、保育園の園庭で、千歯こきや唐箕など昔の道具を利用して
脱穀精米して、みんなでおにぎりを作って食べる予定。
それで、この田んぼ祭りの一連のイベントは終了予定なのだ。

今回の田んぼ祭りでは、珍しく3社のメディアが取材にきた。
ある新聞社から、このイベントを通して伝えたいことは何ですか?と質問された。
きっかけは、保育園の増改築運動だったような気がするが、
ここまでくると、なんだかそれは遠い昔にも思えてくる。
最近は、この田んぼという場を介して、ここの自然と四季の移り行きの中で
育まれていく生命とそこから得られる収穫を感じてもらえれば良い、と思っている。
だから、そう伝えた。
農作業だけを細切れにしたイベントではなく、半年を通して、一つの場で
繰り広げられていく時間の流れを感じてもらいたかった。
だから2週間に1回は、保育園の掲示板で、壁新聞形式で
田んぼの状況や、その周りに住む虫や魚、そして季節の移り変わりを伝えていた。
イベントのない週末でも、田んぼまで足を運んでくれた父母や園児もいた。
最初から、そう考えて企画したわけじゃないのだが、
やっているうちに、大切なことは何なのかに、僕も気がつかされた感じだった。
今回の収穫イベントであるお母さんが
「本当に、あの植えた苗が、お米になるのねぇ~」と
金色に輝いている田んぼを目の前に、感慨深く語っていたと、後から妻より聞かされた。
その台詞が、すべてなのだ。
それを感じてもらえたら、それでいいのだ。

次は収穫祭。
風乾させた米を、ほとんど手作業で白米にして食べる。
50年以上前、いやもっと前かもしれないが、昔のやり方で脱穀精米をする予定。
その作業の中に、父母や園児だけじゃなく、
僕ら若い農業者にとっても、気付かされることがたくさんあるに違いない。
先人たちの農の息遣いを感じられる貴重な時間になるだろう。

最後に、今回もみどりクラブ及び関係の普及員の皆様には
惜しみないご協力をいただきありがとうございました。
とても素敵な時間を、みんなで過ごすことができました。
本当にありがとうございました。
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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

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