お盆前のこの忙しい時期、
祖父が体調不良で入院。
祖母が付き添いで病院通い。
集落の親戚に不幸があり、父母共にお通夜とお葬式でてんてこ舞い。
さらに、日曜日の田んぼイベントで疲れたのか、
娘が39℃近い熱でダウン。
それでも注文はこなさないといけない。
まったく、なんというお盆だ。

そんな中、インドネシアの研修生H君の誕生日だった。
11日がその日だったのだが、プレゼントを渡せたのは昨日だった。
何を送ろうかと、さんざん迷ったのだが、
以前ラジオから流れてくる演歌を聴いて、
H君が気に入っていたのを思い出し、
演歌のCDを贈ることに。

インドネシアの歌謡曲の代表である「ダンドゥッ」というジャンルの音楽がある。
ポルトガルの民俗歌謡である「ファド」の影響を受けた音楽。
人の情緒を歌い上げるという点で、演歌との接点も多い。
たぶんそれで演歌が、H君にとっては耳に心地よかったのかもしれない。

さて、演歌のCDを贈るのは良いとして、
誰のCDを贈るかでまた悩んだ。
ご当地ソングでも良いし、福井ゆかりの五木ひろしでも良い。
が、あえてジェロのカバーズを贈ることにした。

黒人演歌歌手で一世を風靡しているジェロ。
日本人じゃないと演歌は歌えない、と言われてきた中で
見事に歌い上げているジェロ。
そのカバーズアルバムを誕生日プレゼントとして贈った。

異国の地で、あれこれぶつかり躓きながらも
演歌を歌い上げるジェロ。
その姿から、H君が感じ取るものは多いだろう、と思ってのことだった。

1曲目に入っていた氷雨をH君と聞く。
「この歌、いい歌ですね」とH君。
歌詞の内容は良くわからないようだが、それでも何かは感じるようだ。
黒人演歌歌手とH君。
普段の僕らの暮らしの中では、違和感のある存在。
僕らの常識との差異と違和感という存在が
その対象となっているもの(ジェロの場合は演歌)の存在を際立たせる。
そのものとは一体何なのか?それを僕らに突きつけてくる。

ふむ。
どうやら僕にとってH君はジェロなのだろう。
彼が見て、彼が感じる僕の農業に、僕は差異を感じるのだろう。
その差異は悪いことじゃない。
むしろ良いことなのだ。
その差異の中から、僕はもう一度改めて自分の農業を見つめなおせるのだから。

だから、僕はH君にジェロのCDを贈ったのだろう。

さぁ、これから畑へ行くか。
今日もタフな1日になりそうだ。
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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

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