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保育園の田んぼ祭り第2弾。
虫追い祭りをする。
参加者は100名以上。
今回も若手農業者クラブと保育園共催でのイベントだった。

虫追いとは、
鳴りものや松明で虫を追う昔からの行事で、
七夕からお盆にかけて行われていることが多い。
九州や東北などの各地では今でも行われているそうだが、
福井では若狭地方で一部残っているのみで、
僕の住んでいる辺りでは、絶えて久しい行事。
祖父母世代に聞いて回っても、誰も知らないという状況なのだ。
明治ごろに、弊習としてお上から禁止されたという経緯があるので
それで絶えてしまったのだろう。
実際に、松明などで虫を追っても、
松明の炎に虫が寄ってきてしまい、逆に増えてしまうらしく
また、年貢の減免という習慣とつながっていた行事でもあったので
近代化の流れの中で、切り捨てられてしまったのだろう。

ただ虫供養の意味合いもあり、農の意識の中に虫との共生的思想が
宗教行事とつながって体現していた行事でもあったので
現代のような防除という意味合いで、虫と敵対する視点ではなかったのかもしれない。
科学技術的な考察による事象の結果だけでは
読み取れない人々の農への眼差しを感じる。
以上は余談。

さて、その虫追い。
若手農業者と保育園で作る実行委員会で何度か話し合い、
現代版、かつ、保育園版虫追いを企画した。
虫がいなくなるかどうかよりも、
田んぼの虫に園児や父母の意識が向うようなイベントにしようと企画した。
さらに、体験田んぼは、除草剤以外に薬剤散布を行わないことになっている。
ので、害虫防除は神頼みしかないのだ。
こうして虫追い祭りをすることに。

さてさて、虫追い祭りの実際。
実際に練り歩く前に、クラブ員から虫の説明があったのだが
その時に、普及員が、害虫がどれくらいいるか、実際に虫網をふって
取って見せてくれた。
数え切れないほどのカメムシやウンカたちが、確認できた。
さて、これを追い払いましょう、とみんなで鳴りものを手に
行列になって田んぼを練り歩く。
先頭の軽トラックに太鼓を乗せて、そのあとを保育園の手作り御神輿が続く。
園児たちは、大きいクラスの子が御神輿を担ぎ、
小さいクラスの子は、おもちゃやお手製の鳴りものを鳴らしながら後に続く。
保育園のクラスごとに作成した「かかし」を父母が持ち、
若手農業者クラブの会長は、クラブのかかしを持って先頭の軽トラックに乗り込み
数名のクラブ員と共にお囃子を盛り上げていく。

うんとこどっこい、どっこい、どっこい、
ツマグロヨコバイ!
カメムシ、すっとんとん!
ウンカ、とことん!
いもち、とーんとことん、そーれ!

と、保育園の夏祭りの太鼓囃子の歌詞を少し変えて
害虫や病気の名前にして、皆で田んぼの周りを練り歩く。
田んぼを一回りして、かかしをそれぞれのクラスの区画に立てて、終了。
最後に、若手農業者クラブで用意したトウモロコシとトマト
そして保育園が用意したスイカと一口ゼリーを配って、みんなで食べて
無事終了した。
イベント終了後、あるお父さんが、しきりに虫追いについて聞いてきた。
虫や農に対して意識が少しでも向いてくれたのであれば、
それだけでやった甲斐があるというものだ。

しかし、意外な数の害虫だった・・・。
本当にこの虫追いで居なくなってくれればいいのだが・・・。

この次はいよいよ収穫である。
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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

俳句もしております。「雪解」「街」「いつき組」に所属しております。

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