県民生協の新店舗で料理講習に参加する。
「参加」といっても、受講者ではなく、
どこでどう間違えたのか、「講師」として参加。

と言っても、
人に料理を教えられるほどの腕なんて、全然無く、
ただ、妻の出張中(週に3日ほど)に、娘が飢えない程度に
料理が出来るだけなのだ。
なので、僕に求められていたのは、料理の技術ではなく、
農への解説だった。

僕の農園でとれた野菜を元に、その野菜の話や畑の話、
さらには大量生産大量消費の現場(出荷用の畑)と
それはまったく違う次元にある自家菜園の話を紹介した。
(詳しくは、「ブロッコリ畑 妻の驚きから考える」を参照されたい)
そして、それらの野菜を簡単に調理して皆で食したのである。

調理した野菜は、
ルバーブ
ベビーリーフ
フェンネル
新玉ねぎ
モロヘイヤなどなど。
どれも僕の農園でとれたものばかり。

調理の助け役として、妻も参加してくれた。
また内部勉強会ということで、
参加された方々も普段はあちこちで料理の教室を開いている人もいて、
僕の不可解な料理手順の説明でも、ほとんど混乱無く
料理は時間内に作ることが出来た。

作った料理は、
ルバーブのジャム
新玉ねぎとフェンネルのピクルスとサーモンを添えたベビーリーフのマリネ風サラダ
モロヘイヤと新玉ねぎのエジプタンスープの3種
あらかじめパンを準備しておいて
それらを皆で試食した。

一番盛り上がっていたのは、ルバーブのジャム。
この野菜を使ったことのある参加者はいなかったので、
みな珍しそうにしていた。
ルバーブの説明の段で、妻が合いの手で
「スカンポの味に似てますよ」
と言ってくれたのだが、参加者のほとんどがスカンポを知らなかった。
堤防や野道にいくらでも生えている雑草で、
学校の帰り道に、あれをすいながら僕も帰ったものだが、
それを知らない人が殆んどということで、ある意味驚いた。
参加者から見れば、僕ら夫婦はえらい田舎者に見えたことだろう。

農の話がどこまで参加者に響いたかは解らないが、
参加者の中には、家庭菜園をしている方も多くいて、
野菜作りの話題で盛り上がれた。
身近に農を置いて暮らしている方が何人か居たことが嬉しかった。
大小を問わず、農の営みとその中で得る実践的な感動を共有しあえることが
やはり大切なんだ、と確認が出来た料理講習だった。

僕にとっては、
とても楽しい料理講習会だった。
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私たちにとっても、楽しい料理教室でしたよ。やはり、こういう時代、生産者の思いを知った上で農産物を選ぶことは、とても大切だと思います。

顔が見える農業。知っている方が作って下さると思うだけで、まず粗末に扱えなくなります。なるべく無駄なく最後まで美味しくいただく努力をします。

また、値段で野菜を選ぶことも、なくなりました。
私たちが、消費することで、生産者の方が元気になってますます美味しい野菜を作って下さると、思えるようになりました。

お料理って、一番大切なのは、やはり作り手の心だと思います。今回のお料理は、どれもとても美味しく、また、みんなで一緒に作って、一緒にいただいたことでさらに、美味しさを増して、みんなが幸せな気持ちになれたと思います。
他の参加者の方達も、これから田谷さんのところのお野菜を選ぶたびに、きっと今回のことを思い出すと思います。

さて、スカンポですが、きっと私の両親や友達にその草が食べられると言うことを知っている人がいなかったので、この歳になるまで知らなかったのだと思います。
きっと私のような人が、山に行くと、毒キノコを食べて変になったり、赤い実を見つけてジャムなんかを作ってみたりして、泡をふく羽目になるのだと思います。。里山で暮らす知恵のようなものの伝承がなかったのです。決して、田舎ものだなんて思っていませぬ。(笑)

また、料理の腕前も、大したものでしたよ。モロヘイヤのスープ、絶品でしたよ。お代わりしました。塩味も、いい感じでしたね。今年の夏は、是非作ってみます。

私こそ、準備不足でご迷惑をおかけしました。
これからも、末永くおつきあい願います。
素敵でキュートな奥様にも、よろしくお伝え下さい。。v-382

Sさん、ありがとうございます。
僕も本当に楽しかったです。

昨日、料理講習に参加された方が、僕の農園までフェンネルを買いに来てくださいました。
講習の感想を聞いたのですが、

「つまらないって思ったら、こうしてすぐに作ってみようと思って、ここまで来ませんよ」

と笑われてしまいました。
そういう風に言っていただけて、本当に嬉しかったです。
ただ単に、
「消費者と生産者がつながること」も大切ですが、
それよりも、みんなが農に関心を持ってくれる方が、もっと大切だと思っています。
自給率的な議論よりも農の営みの素晴らしさを
少しでも共有できるといいな、と思います。
特に、「食べること」は、それをもっとも実感できる活動ですから。

慣れない料理講習で、たどたどしく、時に挙動不審なとこもあるでしょうが
今後ともよろしくお願いします。
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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

詳しいプロフィールは、カテゴリの「プロフィール」から「ちょっと長いプロフィール」をお読みください。

メールは
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