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我が農園では、今
スティックブロッコリが出荷最盛期を迎えている。
自家菜園でもそうだし、
出荷するための畑でもそうである。
娘もめずらしく茎ごと
美味しい、美味しい、と言って食べている。

僕の自家菜園で取れたスティックブロッコリを
妻は、出荷用の畑で取れた余りだと勘違いして調理していた。
なぜなら、恥ずかしい話だが、
これまで無農薬の自家菜園では、立派なスティックブロッコリは
収穫できなかったからである。
大抵は、初期生育中に虫にやられて、
その後、株が大きくならないままに花芽をつけて、
茎も細くそして硬いスティックブロッコリばかりであった。
僕の技術が未熟だけだったかもしれないのだが、
ブロッコリの無農薬栽培は、結構難しいのである。

だから、持ち帰った立派なスティックブロッコリを見て、
妻は、出荷用余りだと思ったのは無理も無い。
そのスティックブロッコリが、自家菜園の物だと妻に伝えると
彼女は
「スティックブロッコリは、無農薬じゃ無理って、結婚当初言ってたのに!」
と驚いていた。
記憶に無いが、そうか、そんなことも言ったかなぁ。

確かに7年ほど前の僕だったら、そう思っていただろう。
ただし、今の僕でも、出荷用と自家用の畑の違いを
前提条件として省くことは出来ない。
つまり、僕が作る自家菜園ならば、無農薬は可能だが、
出荷用の規模の大きな畑では、試したことは無いが、
やはり無理じゃないか、と思っている。

まず2つの畑の違いについて。
自家菜園では、ブロッコリだけでなく、周りに多種な野菜が植わっている。
が、出荷用の畑では、ブロッコリばかりが植えてある。
規模もまったく違う。
自家菜園では、自分の家で食べる分だけなので、10数本の株のみ。
しかし出荷用の畑では、数千本の株が植えられている。
栽培法も違う。
基本的な耕起手順や土寄せ、施肥のタイミングは同じなのだが、
管理の仕方に、少しばかり違いがある。
自家菜園では、化成肥料は使わない。
また農薬も一切使わない。
除草も、気が向かなきゃしない。
出荷用の畑では、この逆である。

さらに大きな違いとして、
自家菜園では、生育ステージにあわせて混植をしている。
無農薬で栽培すると、どうしても初期生育中に虫にやられやすい。
そこで、初期生育の段階では、その生長が妨げられない程度まで
混植をしている。
今回は、レタスとシュンギクと混植をした。
レタスとシュンギクの方が、先に植えてあったため、
生長が早く、ブロッコリの生育に害を与えそうな大きさまでなってきた時
レタスと春菊は、収穫、もしくは畑のほかの場所に植え替えを行った。
そうしてやる事で、ブロッコリの初期生育中に、害虫の攻撃を
かわす事ができたのである。
出荷用の畑では、手間がかかりすぎて、この方法はまず無理だろう。
(畝ごとに、レタスとブロッコリを交互に植えるという方法はあるだろうけど)

さらにもっと大きな違い。
それは僕のモティベーション。
自家菜園では、無農薬でやるとどうなるのか、という実験的な動機であるが、
出荷用の畑は、生活資金を貨幣で得るため、という経済的な理由であるため、
失敗すると、生活に響くのである。
もちろん、自家菜園の失敗も生活に響きはする。
ただ、それは、その年、その時期に、その野菜が食べられない、という程度でしかないが。
出荷用の畑は、投入資金も多いので、失敗するとかなり厳しい。

これらの違いが、同じ野菜でも
自家菜園の畑では無農薬栽培を可能にし、
出荷用の畑では、ちょっと難しいかもしれない、と思わせるものになっている。

明日につづく・・・
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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

俳句もしております。「雪解」「街」「いつき組」に所属しております。

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