集落の関連団体が出て、用水路の畦に芝桜を植えて歩く。
僕は青年団の役員として参加。
他に、自治会、農家組合、女性部、子ども会、老人会も参加。

活動予算は集落の環境保全隊から出ている。
農水省の農政改革の3本柱の1つ、
農地・水・環境保全向上対策。
それが平成19年度からはじまっており、毎年何百万かの資金が
集落におりてくる。

農水省のページでは、
「我が国の農地・農業用水等の資源の適切な保全管理が、高齢化や混住化等により困難になってきていること、ゆとりや安らぎといった国民の価値観の変化への対応が必要なこと、我が国農業生産全体の在り方を環境保全を重視したものに転換していくことが求められていることから、地域ぐるみでの効果の高い共同活動と、農業者ぐるみでの先進的な営農活動を支援する「農地・水・環境保全向上対策」を平成19年度から実施しています。」
と書かれている。
この予算で、むらの用排水路を掃除したり、田んぼの畦に芝桜を植えたりしているのだ。

農水省が謳っているような効果は、どれくらいあるのか疑問だが、
それでも集落の人たちが集まって活動することには、意義がある。
芝桜の定植が綺麗じゃない、と愚痴をこぼしまくる老人会の人たちにはすこし辟易したが、
それでも普段は、それほど顔を合わさない世代とも話す機会になり、
こういった活動が、むらの自治に対する経験の蓄積にもなる。

これまでむらは解体される方向だった。
今でもその流れはあまり変わっていない。
だが、ここにきて、国家も考えを少しばかり改めたのであろうか。
予算使用に制限はあるものの、活動はむら側が自由に作ればよいという
この農地・水・環境保全対策。
活動自体は、どこでもやっているようなものばかりだが、
それでも、それを集まって考えたり、みんなで実行することで、
むらの自治が向上するんじゃないだろうか。

ただ1つ気になること。
それは子供との断絶。
子ども会の参加はあったが、子供の参加数は少なかった。
みな、地区のソフトボールの大会に行ったという。
僕らが子供の頃は、集落ごとにチームがあったので、
むらの活動がある時は、ソフトボールの練習は無かった。
だが、少子化により、1集落で1チームを組織できなくなっており
小学校単位で、チームが編成されるようになった。
そうなると、むらの活動カレンダーと子供のカレンダーは
ますます接点が無くなる。
昨年のむら祭りで、子供神輿がでたが、その時大半の子どもは
ソフトボールの練習で参加しなかったのである。
うちのむらが祭りでも、同じ小学校区内のほかのむらでは祭りではないので
通常通りに練習があるのだ。
今回も、そうだった。
子ども会に所属している間は、まだいいかもしれない。
子ども会を抜ける中学生から、
青年団に所属する適齢期でもある30歳前後まで
その個人は、むらとは別のカレンダー(学校・大学・会社)で生きていくのである。
この断絶が、たぶん、現在のむらの弱体につながっているんだろう。
学校の近代的な教育。
地域と結ぶ、地域から学ぶ、などと学校教育の中でもよく聞かれるようになったが
断絶は激しくなる一方である。

芝桜を植えながら、そんなことを考えていた。
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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

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