長い長い1日だった。
だが、なんとか無事に終えることが出来た。

なんてことない日曜日。
イベントごとが2つ重なっていた。
うちの地区の区民体育大会と、保育園のたんぼまつり。
区民体育大会は、集落の青年会の役員として、
準備から競技まで主体的に参加しなければならないし、
保育園のたんぼまつりは、そもそも僕は主催者の1人なのだ。

だから区民体育大会の準備に、朝から6時半から出て、
そのまま8時半の開会式に出て、競技を2つほど立て続けに出て
ある程度義理を果たしたところで、体育大会を後にし、
11時半頃、保育園のたんぼまつりの準備に取り掛かった。

保育園と若手農業者クラブが共催する形で
田んぼの田植えから稲刈り、そして食べるまでを企画するこのイベント。
その第一弾として、体験田植えが今日行われた。

11時半より、若手農業者クラブ員が集まり、体験田植えの準備を取り掛かる。
水道が近くにないため、2tの水を用意したり、
「ころ」と呼ばれる稲を植えていく目印となるすじを付ける道具を転がしたり、
植える範囲を知らせる支柱を田んぼの中に立てていったり、
保育園が作った看板を立てるために、垂木の支柱を田んぼに埋め込んだり。

12時ごろから保育園職員が集まりだす。
危険箇所(用水路)にコーンとロープを張ったり、
堤防の肩に休憩用のブルーシートを引いたり、
準備物の確認と、手洗い用の桶を設置したり。

準備は大変だったが、何度も打ち合わせをし、当日も多くの人数が
準備に関わってくれたおかげで、スムーズに会場設営が出来た。

1時半。ぼちぼちと園児と親が集まりだす。
参加予定人数は114名。
当日、キャンセルした人が何人かいたが、
100名以上は、まちがいなく参加していた。

若手農業者クラブの副会長から、なかなか良い挨拶があり、
田んぼでの田植えのデモンストレーションをクラブ員が行い、
それから、組ごとに集まって、皆、横一列に並んで田植えの開始だった。
100人以上が一列に並んで田植えをするのは、なかなかの壮観だった。

田植えの体験では、多くが小学生以上だろう。
だが、今回は保育園児。それも年長さんだけでなく、
4歳児、3歳児、なかには2歳児(わが娘も含む)までも居た。
田んぼの泥に足をとられ、動けなくなる子も居れば、
驚くほど早く植えていってしまう子も居た。
孫と参加していたあるおばあちゃんは、
昔を懐かしみながら、田植えを孫に教えていたし、
田植えが初めてだというお父さんは、
子供が泥に足をとられ動けなくなったにもかかわらず、
子供そっちのけで、田植えを楽しんでいた。
(子どもは保育士に救出されていた)。
うちのインドネシア研修生であるH君も体験田植えに参加していたのだが、
田んぼの中での足さばきといい
苗の植える守備範囲の広さといい
植える手つきや安定感といい
クラブ員みんなでほれぼれとしてしまうほどの上手さだった。
すべて手作業で、幼少のころより田んぼを作ってきたH君の体には
そういった技が、すでに染み付いているのだろう。
体のさばき、手つき、いろいろと勉強になった。

園児の中には、当初から心配していた通り、
田んぼにダイブしてしまう子が数名出て、
頭から足先まで、全身泥だらけになっていた。
用意した水だけでは洗い切れないため、
クラブ員が用意したポンプで、用水の水をくみ上げ、それで体を洗浄。
親に怒られることもなく、思いっきり水遊びが出来るということもあって
水場は、気が狂ったかのようにはしゃぎまわる子供たちで溢れかえっていた。

3時ごろ。
無事田植えは終了し、保育園が用意した一口ゼリーを皆で食べる。
クラブ員が気を利かせて、1人1個いきわたるように、
自分の家で生産したトマトを持ってきてくれた。
それをみんなで食す。
良い天気で、暑い中田植えをしたあとのトマトは最高だった。
普段はトマトなんて口にしない子まで、トマトを口いっぱいにほおばっていた。
その後、クラブ員みんなで、園児からお礼のメダルを受け取る。
メダルのリボンには
「有難うございました」と書いてあったのではなく、
「これからもよろしくお願いします」だった・・・。
そう、この体験田んぼのイベントは、始まったばかりなのだ。

4時ごろ。
みんなが解散し、誰も居ない田んぼで、僕は1人で田をならしていた。
数名の園児がダイブしたので、田んぼのあちこちに大きな穴があり、
そのままでは田植え機が入らないからである。
書き忘れていたが、体験田植えは、2反の田んぼのほんのごく一部だけで行われた。
(60m×5mの範囲のみ手植え)
だから残りは、機械で植えるのである。

5時ごろ、ようやく田植え機を入れる。
なんとかスムーズに田植えをし、7時にすべて終了。
長い長い1日だった。

園児や親たちが植えた田んぼは、一切補植しない予定でいる。
補植しなくても、蜜植のところは細く、疎植のところは大きく、
稲はそれなりに育つのである。
そういうもの園児や親たちには見てもらいたい。
それらの稲は、その稲なりに育つ、という姿を。
機械で植えた田んぼよりも、よほど面白みにとんだ田んぼになるだろう。

最後に、このイベントに協力してくれたクラブ員ならびに
保育園関係者、また参加してくださった父母と園児にお礼を申し上げたい。
僕の発案ではありましたが、僕1人では、何も出来ません。皆さんの協力と主体的な参加によって、今日の体験田んぼが成功裏に終わりましたこと、本当に感謝感激です。本当に、本当に、有難うございました。
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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

詳しいプロフィールは、カテゴリの「プロフィール」から「ちょっと長いプロフィール」をお読みください。

メールは
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