1月に出張授業をした高校から、生徒の感想文が届いた。
これを読み返すことで、僕の伝えたかったメッセージは
届いたのかどうか、反省ができる。
こういった感想文は、
聴き手というよりも、話し手の能力が試されている、と思う。

毎度のことなのだが、「国際協力」や「異文化理解」と銘打った出張授業では、
どうしても学生がはじめから持っているある種のステレオタイプを
崩すことが出来ないときがある。
今回も数人、そういう学生がいた。

そのステレオタイプとは、
「途上国の人々は貧しくて、助けてあげないといけない」
というもの。
僕は授業では
「国際協力であろうと異文化理解であろうと、まずは自分の『常識』を疑うこと」
と話している。
その常識を支えている観念とその環境に自覚してもらうために
習慣の違いやある事象に対する態度の違いなどを
出来るだけ解りやすく、そして面白く話している。つもりなのだ。
だが、どうしても固定観念から抜け出せない子もいる。
今回も何人かいた。

「1人でも多くの人を救ってあげてください」。
そう書かれた感想文。
美しい言葉で、そしてそれは世の中でありきたりになっていて、
その言葉には、ある種の使命感(僕には危ういとしか写らないのだが)に溢れ、
そしてその裏には関係と役割を固定化させようとしているようにも
僕は感じてしまう。
そう書かれた感想文を読むたびに、
僕は自分の能力の無さを知る。
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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

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