若手農業者クラブが明日から東京へ視察。
あちこちと行くらしいが、その1つに、
僕が大学時代に大変お世話になった農家のところにも行くらしい。
「お世話になった」どころか、
僕の農業に対する眼差し(特に市場との関係)の多くを、
その方から学んだ、と言ってもいいだろう。
(ちなみにもう1人、大学時代にお世話になった農家が伊豆にいる。その方からは農業に対する哲学を学んだ、ということは余談)

本来なら僕も視察に行きたいところなのだが、
なんだかんだと忙しくて、行くのを断念した。
が、連絡もしないのはあまりにも不義理だ。
そこで電話をする。
直接、声を聞くのは、なんと7年ぶり。
ははは、十分不義理じゃないか。

この方、名前は白石という。
10数年前から市民農園(と言うよりも体験農園)を始めている。
若手農業者の視察ではこれを見学しに行く予定でもある。
しかし電話で話をすると、
なんと体験農園だけでなく、その一角に、レストランまで建ててしまったらしい。
体験農園に通ってきていたシェフと一緒に立ち上げたとか。
いやはや、なかなか追いつけない人だ。

お互いの近況を簡単に交わした後、
僕は白石さんに、最近の市場や農業政策、
農業の今後についての疑問などを率直にぶつけてみた。
大学生の時のように。

大きく叩くと、大きく響く人、が世の中にはいる。
おかげで30分以上の長電話になってしまった。

買い手からの刺激を十分受けられるような場所に自分を置くこと。
そう、白石は言っていた。
まさに、僕が沖縄の農家から学んだことでもあった。
大量生産も良いが、これからの時代に果たしてそれは沿っているのだろうか、
とも言っていた。
値段がどこか知らないところで、知らない形で決められているにもかかわらず
数量だけに没頭し、それだけで市場と勝負するような農業は危うい、と指摘していた。
また農業政策についても、
「自分の農業の中で、絶対にぶれない北極星を持たないと危ないよ。農業政策は時の流れの中で、右にも左にも大きくふれちゃうもんだから。それに乗っかっているだけでは、危ない。自分の中の北極星と農業政策が一致しそうなときだけ、それを利用すればいい。あっちがぶれたら、しばらくはお付き合いしない。その程度の付き合いにしたほうがいいよ、政策とは」と、言っていた。

まだまだ聞きたいことも山のようにあったのだが、
電話ではそうもいかなかった。
時間があれば、近々尋ねていかねばなるまい。
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お疲れ様です。先日はベビーリーフを大量にいただいて、あざーす!!大量やナーおもてたら即効完食しちゃいました!!嫁も息子もむさぼりついてましたよ。またください(笑)白石さんのとこいってきました。「これからは作るとこで終わるのではなく、販売に力を注ごう」とそしたら「消費者と近い立場になり、穴の開いた野菜でも付加価値がつく」と語っておられました。ぼくはまだ仕事において自分のスタイルが確立できてないです。「ぶれてもいいから、いつでも帰ってこられるスタイル(北極星?)」を持たねばと考えております。
あと、またウチの若旦那(釣り吉農園)やK村君A実氏といっしょに朝まで飲みましょうねー!!長文失礼しました。

K三くん

コメントありがとう!
白石さんのところはどうでしたか?なかなか面白い人でしょ。
あの人も全国の農協青年部の会長をしていた人ですよ。この前の富山の人とはぜんぜん違いますが。「ものを売る」という思想を僕はあの人から学びました。ただ、あの人のようにはなれませんが。
また感想詳しく聞かせてください(酒でも飲みながら)。

ブログ、これからもお付き合いくださいませ。

田谷さん、ごぶさたしています。
久しぶりにブログを拝見しました。

急ぎ足で書かれた文章を追うつもりだったのですが、ついつい、立ち止まって考えてしまいますね。
こちら気持ちに余裕がないと楽しめないブログです(笑)。

こちらは新年2日からフィールド続きで、思索することなきまま作業をこなしている危険な時間を過ごしています。
そんななか、「北極星」の話が心に沁みました。


やたさん、
お久しぶりです。

コメントありがとうございます。
相変わらず忙しいようですね。
「北極星」を持つのは、なんとも難しいことで、ここ数年振り返ってみても、かなりぶれている自分に気がつきます。

ただ立ち止まって考える時間は、僕らには無いので、「走りながら」考えるしかないのでしょうけどね。
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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

詳しいプロフィールは、カテゴリの「プロフィール」から「ちょっと長いプロフィール」をお読みください。

メールは
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