本当かうそか、うちの集落ではエンドウは12年ほど期間をあけないと、同じ土地で栽培は出来ないという。連作障害を避けるために。祖父、祖母、それに近所のおばちゃん連中も口をそろえて、『できんのやざぁ』と言う。

で、いろいろ調べてみると、6年から7年というのがどうも農学的見地での意見。まぁ、そんなことはどうでもいい。

そもそも輪作とは何を目的としたものか。連作障害を避けるというのが、その主目的。では、それは何のためか。増収?それともリスク回避?

少なくとも祖父・祖母の言う輪作はリスク回避なのだ。土地が痩せすぎたり、収量が極端に少なくならないように、輪作の周期を作物ごとに決め、それを受け継いできている。その流れの中で、エンドウは12年だったのだ。つまり、エンドウが同じ土地に戻ってくるまで12年の歳月が必要になる。その歳月で、祖父と祖母は農業を営んでいた。農学的に、自然科学的に、エンドウの輪作周期が何年だろうとあまり重要に感じない。

その地域の農業の時間は、こういうところに少しずつだが垣間見ることが出来るのである。だのに、時々、そういった時間は『技術的に間違っている』ということで、無視されたり、脇にやられたり、はたまたカイゼンさせられたりする。

良かった。僕がそのエンドウの時間を知るまで、祖父や祖母がその時間を守っていてくれて。
関連記事

好きです、この日記。たーやんさんらしいと思う。
焼畑のサイクルとかもそうなんだよね。
何年土地を休ませた(休閑)か、ということよりも、土地の人がどのようにして、知力の回復を認識しているのかに関心が向きます。

そういえば、うちの実家の菜園でも、エンドウ、植えていたな、父が。
いや地のことは聞いたことなかったけれど。
ひと夏に二度収穫できるので、うちのほうではニドナリといっています。

ASANGさん

有難うございます。今後もよろしくおつきあいくださいませ。
ASANGさんがいうように、そこに住む人たちが、その事象にたいしてどう認識しているかを理解することが大事だと思います。ある意味、このことは、農村開発の肝の部分だと思います。
Comment
Trackback













管理者にだけ表示を許可する

Comment form

田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

詳しいプロフィールは、カテゴリの「プロフィール」から「ちょっと長いプロフィール」をお読みください。

メールは
taya.tアットマークnifty.com
です。
(アットマークを@に置き換えて送信ください)

プロフィール
07 ≪│2017/08│≫ 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
カレンダー(月別)
カテゴリ
月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

メールフォーム

Page Top

Powered by FC2 Blog |

FC2Ad

| Template Design by スタンダード・デザインラボ