インドネシア人学生2名が、泊まりに来る。
地元の農林高校に、留学生として来ている例の彼と彼女。
むらの祭りということもあり、前日から泊まりに来ている。
そして今日は、農場でお仕事体験。

普段、日本の農業について自国語で聞きたいことも聞けなかったようで、
堰を切ったかのような質問攻めに合う。
まず一番初めに聞かれたのは、うちの農場の始まりだった。
どうやって発展してきたのか、それを知りたかったらしい。
実はこの質問に答えることで、日本の、いや少なくともこの辺りの
農村と農業の変容を江戸時代から遡って一挙に説明できてしまうのだ。
土地所有の構造の変化。
単純近代化・モノカルチャー型農業の推進。
農業の産業化と過疎化。
そして、それらの反動から自然を見直す動き、などなど。
ただ、この質問に真正面から答えようとすると、とてもじゃないが、一晩話し続けなきゃ終わらない。
それでも1時間ほどは、この質問に根気良く答えていたが、
質問を発した側が、あまりの情報量にギブアップ。

それでもめげずに、
『日本はどうしてどこにもゴミが落ちていないのですか?』と質問された。
これはインドネシア人と話していると、良く話題になるトピックの1つ。
インドネシアでは、とにかくどこでもゴミが落ちている。
川はゴミで堰き止められて、それが原因でよく洪水になったりするくらいなのだ。
留学先の大学でも、日本にはゴミが落ちていない、ということがトピックになり
ディスカッションのテーマになったこともあった。
難しく言えば、社会的ジレンマの問題であり、ゴミを簡単に捨てるフリーライダーの
総数が、全体のモラルの崩壊につながらない程度であれば、周りの環境がゴミであふれることは無い。
と、たしか授業では結論付けていたような、いないような・・・。
学生さんも???な顔つきだったので、
外に設置されているゴミ箱の数が違うんじゃない、と答えておいた。
まぁ、それも事実だろう。

あまりの異文化に、問いを発する側が期待する答えは
なかなかこちらからは発せられない。
異文化であればあるほど、その説明は端的ではなく、聞く側に苦痛を与えてしまう。
僕の答え方にも問題はあるのだろうけど。

しかし、久しぶりに難しいインドネシア語を使った。
こういう時は、頭の右後ろ側が、なんだか重い。
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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

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