人に対しては差別用語なのだが、これは人に対してじゃない。
ある土地を指す業界用語なのだ。
それは、道路に面していない土地。
つまりどこかよその敷地を通らないと、その土地にたどり着けない土地のこと。

今、家を建てようとしている。
場所は、祖父の持つ畑。
そしてうちの集落は、農業振興地域に指定されている。
この『農業振興地域』とは、農地保護を目的とし、
農地を農地以外に使用できないようになっている地域のことである。
ということは、祖父の持つ畑に、僕の家は建たないの?

そういうわけでもない。
一定の条件が満たされていれば、その土地に対して農業振興地域の解除を
することが出来る。
僕の場合、実際に農業に従事しているので、僕の家を建てるという目的であれば
150坪までの農地を、宅地に変えることが出来る。
ただ、そのプロセスは煩雑で、しかもずいぶんと時間がかかるのだ。

さてその祖父の畑。
南北に縦長にある。
そのすべてを宅地にはしない。というか出来ないくらい広い。
道に面した北側の場所を宅地にする予定でいる。
この土地は、1筆(つまり土地の区分がなく、1つのまとまり)なので、
まず宅地にする部分だけを分筆しないといけない。
分筆とは、土地を分割することである。

その分割の仕方なのだが、
南北に長い土地なので、北側に1本線を引いて、分筆しようとしていた。
そうしたら、農協や設計士さんから
『めくらになっちゃいますよ』と注意された。
分筆する予定の奥の農地が、道路に面しない土地になってしまうからだ。
どうせ、僕は農業をしていくんだし、奥は畑だし、そんなのはあまり関係ないだろう
と思っていたのだが、
『10年、20年、と経てばどうなるか解らないよ。とにかく、土地はめくらにはしちゃいけない』と強く言われたので、その通りに。
とくに農協からは
『めくらの土地は、担保価値ゼロだから、今後、田谷君が借り入れをするときに、困ることになるよ』とのこと。

何かを始めると、いろんな知らないことが解ってくる。
いつも土を耕して仕事をしているのだが、
そんな地面にこんな決まりがあったなんてねぇ。
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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

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