財務部会合があった。
来年の8月ごろまでに、1000万集めるために作られた部。
こんな部がある保育園は、やっぱり珍しい。

会合では、寄付金を如何にして集めるか、を中心に議論した。
手法的にどう集めるか、ということよりも、今保育園にかかわっている
父母のみなさんに、どうすれば気持ちよく集めてもらえるのか、
それを話し合った。

この保育園では、アレルギーの子供の受け入れや乳児保育、
時間外保育など、行政がまだそのサービスの必要性を感じていなかったころから
いろんなことを率先してやってきている歴史がある。
『私たちががんばってやってきたから、今では他の保育園でもやるようになってきているんです。がんばってきたという自負が、うちの保育園にはあります』
と熱く職員の方が語ってくれた。

ただ単に、
増改築するからお金を寄付してください、というのではなく、
地域の保育を牽引してきた保育理念に賛同する人から
寄付をお願いするようにしましょう、という話になる。
ある役員のお母さんからは、
『この保育園が何かをするときは、保育運動する時でしょう』
という発言がでる。
保育に無関心な政治の現状と中身が低下していく保育の実情を訴え、
軍隊式に合理的な管理するだけの保育(その方が経費がかからない)よりも
一人一人ときちんと付き合うことを掲げているうちの保育園の
保育理念を前面に出して、募金活動をしよう、ということになった。
なかなか熱い集まりだ。

しかし不安もある。
この部会の熱さが、はたして他の父母とうまく共有できるのだろうか。
実際に募金を頼んで回るのは、このその他大勢の父母の方なのだ。
会合に参加していたある役員のお母さんは
『どうして他のみんなは、この良さをわかってくれないんだろう』
と反対意見を言う人たちにぼやいていた。

『保育園』という響きの中に、一般の人が認識するものはなんだろうか。
少なくとも、園舎の増改築やら募金活動は、普通は入っていないだろう。
そもそも忙しく自分で面倒を見ることが困難なため
子供を保育園に預けるのである。
保育理念に賛同したとしても、物理的に保育園の活動に参加することが
難しい場合も多々あるだろう。
また職員がいう『自負』はまさに長い活動の歴史の中で培われたもので
子供の成長に合わせてしかかかわらない父母には、
なかなか共有できないことなのかもしれない。
その自負に対して大いに賛同もし尊敬もするだろうが。
以前も書いたが、保育園に関わる時間軸のズレ(保育士と父母)が
やはり認識されていないのが問題なのだと思う。

募金以外にも収益を得る活動をすることになった。
アルミ缶集め
裁縫(指人形)
などなど。

みんなで一丸となってやろう!とよく言うのだが、
熱くなって、みんなで辛いことも乗り越えよう、という活動が
どうも多い。
そういうのはどちらかといえば、苦手だ。
『参加』の仕方まで強制されているような気がして、
躊躇してしまう。
がんばりたい人はがんばれば良い。
がんばれない人は無理しない。
そんな関わり方でも、関わり方で優劣のつかない活動。
がんばれない人が負い目を感じない活動。
そういう風にはならないものなのだろうか。

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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

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