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先月の末。
インドネシアに配置しているローカルスタッフから
報告書が届いた。
実習修了生のビジネスや生活の変化を
調査し、報告書としてまとめてもらった。
インドネシアは6月に入って移動制限がなくなったが
まだまだ感染拡大をしており、
安全面から今回の調査もテレビ電話で行ってもらっている。
そのため、情報が限定的で
社会調査に慣れていないローカルスタッフでは
事細かに聞くことができていない。

さて、
実習修了生の農業だが
前回でも書いたが
コロナ禍で流通が非常に不安定になっている。
ただ全体的に農産物の買取価格が落ち込んでいるわけではない。
たとえばキュウリは半額以下になったが
ナスは例年通り。
お茶の買取は買い取り商人の在庫があふれて
市場での売買も活発ではないことから
買取価格は15%減。
しかも現金買取だったのに手形に変わっており
その手形もここ2カ月換金できないという。
その一方でコーヒーの買取価格は例年通りで、
買取も現金だという。

小売は、実習生の地域だけなので
かなり限定的で都市部とは違うので参考データだが
野菜の価格は例年通りらしい。
お茶もコーヒーも価格の変動はないとのことだった。
ただ唐辛子だけは例年よりも4割安く、
農家の販売価格も半分くらいの値段しかつかないらしい。
同じように暴落してるキュウリは小売価格は
例年通りらしい。

実習修了生たちへのインタビューでは
買い取り商人が勝手に買取価格を下げているとみているが
ある農家のデータではナスもキュウリも同じ買い取り商人で
なぜかキュウリだけが暴落しているらしい。
収量が多い場合、小売りでも暴落するはずだが
小売りが維持されているということで
そうではないのかもしれない。

ただこれらの流通は規模も小さく
小さな変化に影響を受けやすい。
6月からの移動制限がなくなったと言っても
毎日1500人から2000人の感染確認者を
出し続けるインドネシアでは
感染への恐怖感が強い。
そのため経済優先といっても
お店はまだまだ閉店のところも多く
またお店自体もお客がすくないらしい。
限定的な流通網しかない小規模野菜商人の場合
こうした変化によって販売が大きな影響を
受けている可能性がある。

だが、お茶とコーヒーでいえば
規模の大きいお茶が影響を受け
規模の小さいコーヒーは影響が少ない。
貿易も影響しているのかどうかは
もう少し調べないとわからないが、
一律に影響が出ないのが
興味深い。












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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

俳句もしております。「雪解」「街」「いつき組」に所属しております。

詳しいプロフィールは、カテゴリの「プロフィール」から「ちょっと長いプロフィール」をお読みください。

メールは
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