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この先、すこし世界は狭くなるに違いない。
それは文明の歴史から見たら短期的だとしても
我々この時代を生きている人間には
忘れがたい時代になるに違いない。

だからといって
国を越えて直接的につながっている人々との関係が
これで途切れてしまうとも思えない。
コロナ後は、コロナ以前に戻ることはないが、
関係性の形を変えつつ、
我々人間の欲求に合う形で進んでいくに違いない。

今できることをやる。
それしか今の僕にはできないが
コロナを理由に立ち止まることもないので
実習制度を利用したインドネシアの農村開発は
形を変えながらも続けていこう。

ということでまずは
現状把握。

ローカルスタッフが
インドネシアの外出自粛と検問により
現在は故郷の村に戻っていて
実習卒業生を直接訪問できないが
ネット電話を駆使して
調査を進めてくれているので
その結果をここに少し記録しようか。

まずはヘンドラ君。

今はきゅうりとナスを収穫中だとか。
どちらも収量はあるようなのだが
コロナの影響で今西ジャワ州は移動制限があり
街まで販売に行けないという。
しかたないので、地域の商人に販売している。
価格は通常1キロ4,000~5,000ルピアが、
現在は1,500ルピアまで落ち込んでいるのだとか。
都市部での生活必需品は高騰していると新聞にあったが
田舎の農産物は価格が下落しているようだ。
直接、話を聴けていないので
どうして価格下落が起きているのかはわからないが、
流通がもともと脆弱なところに移動制限や現金不足などが
起きていて
それが需要と供給のバランスをとる市場機能を
阻害していると思われる。
ま、ローカルスタッフを通じてこれは詳しく調べるか。

なので、一部の農産物(きゅうり)は収穫をせず
捨てているとのこと。
収穫する手間の方が惜しいらしい。

一方でヘンドラ君は集落長としても働いている。
しかし、ここ2か月は村役場からの給与はないとのこと。
村役場では、貧困層への手当を先にするために
職員等の給与をカットして
そちらに回しているのだとか。
村役場での彼の仕事は
集落内の援助を必要としている住民のデータづくりと
集落内の消毒とのことで
以前よりも村役場の仕事が忙しくなっているらしい。

現在インドネシアは断食月。
イスラム教の大切な宗教行事期間で
今年はコロナの影響で多くが共同礼拝等を取りやめているらしいが
ヘンドラ君の村では
街から来る人もおらず、
通常通りの共同礼拝をおこなっているらしい。
この辺りもインドネシアの新聞とはすこし雰囲気が違う。

とにかく
収入が激減しているとのことで
マイクロファイナンスの返済が厳しいらしく
4月は返済がなかったらしい。
比較的こういう災害でも強いはずの農業も
彼の場合街(バイクで20分程度)への販路が
断たれている現状では
どうにもならないのだろう。

今は耐えるしかないのだろうか?



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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

俳句もしております。「雪解」「街」「いつき組」に所属しております。

詳しいプロフィールは、カテゴリの「プロフィール」から「ちょっと長いプロフィール」をお読みください。

メールは
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