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12期生の紹介をしていなかった。
2019年も2名の実習生を受け入れている。
そのうちの一人がアリフ。

アリフは、バンドン県パガレガン地区出身で、
同地区からの受け入れはこれで5人目となった。
2期生のイルファン、7期生のレンディ、9期生のデデ、10期生のダニと
これまで受け入れた中では、同地区が一番多い。
同地区は、標高1600mと高原地帯で、
温帯の野菜が潤沢に栽培できる気候と
豊かな火山性土壌を有している
西ジャワ州でも屈指の農業先進地なのである。
そういうこともあって、
農園の実習生として候補になる子も多い。

さて、アリフ。
父親は業者の仕入れ補助をビジネスとしており
毎日市場へ業者を車で連れて行き
仕入れの手伝いをしている。
めずらしく車をもっているのだが
けっして金持ちというわけではない。
ビジネスとして2007年に車を購入している。
車を持っている世帯は
街でもまだまだ珍しいので
2007年に車を買ったのは
ある意味先進的な考えだったといえる。
ただ買ったのが1978年の車で
価格も40万円ほどというので
これ車商人に騙されてないか?とやや心配にもなる。
お金は銀行から借りたというので
そういう手続きもするし
投資にも勇気があるという意味では
アリフのお父さんは結構面白い人なんではないかと
想像している。
その車を使って、物品の仕入れの手伝い業をしている。
午後からは時間があるので、農業という生計だ。
母は家事と午後からの農業の手伝い。
農業は同地区の伝統種のトウガラシと
お茶混作という鉄板の組み合わせで
失敗は少ない。
今後、もう少し調査を進めて
彼らのアクセス可能な資源を含めて
検討をしていこう。

さて
アリフはとてもギターが上手い。
ギターのレベルは聞いてもよく解らないが
長い間バンド活動をしていたようで
それなりのレベルらしい。
ただ10期生のダニに言わせると
アリフは学校でもいつもギターばかりで
実習もサボっていたし活動もいい加減だったと
手厳しい。
なので、ダニのアリフに対する評価は
かなり低い。
彼が候補者に決まってから、ダニはずーっと心配していた。
農園での労働にむかない、と。

たしかに受け入れて2か月が経つが
彼のレポートのレベルはかなり低く
勉強にまったく気持ちが入っていないことがよく解る。
ま、ここから自分でやる気を出すように
まずは彼が、自分の置かれている立場を
よくよく認識してどういう努力が必要なのかを
彼自身で見つけてもらえば
たぶん、それなりに伸びるはずなので
そこは心配していない。
ただ昨年のアンギの件もあるので
もうすこし慎重に進めていきたい。

ただ
上級生に言わせるとアリフは
あまり積極的に行動する感じではないという。
新しい食べ物にも消極的だし
遊びにもあまりいかないという。
異国に来て2か月。
寂しさが一番きつい時期だろう。
なにか気持ちが前に向くように
考えないといけないのかもな。

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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

俳句もしております。「雪解」「街」「いつき組」に所属しております。

詳しいプロフィールは、カテゴリの「プロフィール」から「ちょっと長いプロフィール」をお読みください。

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