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今月も、もう月間レポートの指導の時期。
アンギは先月に続き
お粥屋になるというプレゼンをしてくれた。
前回で問題点だった
屋台などの設置許可や
インフォーマルな縄張りなども
アンギは父(お粥屋台経営)にインタビューをして
明らかにしてくれた。
設置許可は近隣の区や村行政からの許可が必要だし
インフォーマルな縄張りもあることが判明。
ただそこはすでに15年以上その業界で
仕事をしてきたアンギの父が
縄張りは心配いらないと請け合ってくれたらしい。

アンギの野望は広がる。
屋台での販売は父と共同して行うが
それ以外にも、お店を構えたいという。
前回はその辺りの家賃等があいまいだったが
今回は3か所のリサーチを済ませ
その発表もあった。

タンジュンサリの街中では3×4mで月916,000ルピア。
ただ街道沿いで、バスやトラックなどの交通量は多いが
朝ご飯にお粥を食べるような客層(主に住宅地のお客さん)が
多いかどうかは疑問。
もう一つは、ショッピングモールや大学が集中する
ジャティナゴールという地域。
広さは同じで、大通り沿いが月2,000,000ルピア。
大通りから一本裏通りが月1,500,000ルピア。
どちらも大学生寮が立ち並ぶ住宅街で、
お客は多いことが見込める場所だとアンギは言う。
どれくらい売ればいいのかは
まだ計算していない感じだったが
まぁ、良く調べたとは思う。

で、先月からの課題だったが
農業とお粥屋ってどう両立するのかってこと。
その答えは、アンギ自身が答えたのではなく
父に聞いての回答だった。
アンギの父曰く、
お粥屋だけでは10時に商売が終わってしまうので、
空いた時間がもったいないということで
もともと持っていた農地を
耕作して野菜の販売をしていたということらしい。
だから、主はお粥屋で、野菜栽培はついでになる。
アンギもこの父の教えを受け
「お粥屋が忙しいなら、僕はお粥屋でいきます」
と力強く答えていた。

まぁ、彼がお粥屋になろうがどうだろうが
僕個人は一向に構わないし
そもそも僕は飲食業界のノウハウを知らないから
的確なノウハウという意味でのアドバイスじゃ出来ない。
でもね、だからといってそのままには出来ない。

お粥というのは
お父さんがやっていたという理由だけで
もちろん、そのノウハウを勉強して事業を承継することで
スムーズにビジネスが展開されるというメリットがある。

その一方で、
そのお粥のビジネスモデルは、
これからの時代に合っているのかどうかは
まったく無批判なのである。

僕が野菜栽培とお粥販売の接点は何か?という問いは
ただ単にタイムスケジュール的な問題ではなくて
彼がそれをやりたいと望んだからなんだけど
それが組み合わさることで
君にしかないお粥屋になるのかならないのか、
その一点だった。
つまりはブランディングである。

お粥はインドネシアの特にジャワでは
一般的な朝食で、
朝が早いインドネシア社会では朝を外食で済ませる人も多く
その人たちからも人気の食べ物だ。
だから、朝は街の至る所にお粥屋が出現する。
移動屋台販売はもっと上りが少ないと思っていたが
アンギのお父さんは月に4,000,000ルピアの収入を得ていて
公務員初任給よりずっと多い。
だったらそれで良いかもと思わないでもないが
30年40年先もそのビジネスモデルが
そのままのような気がしないし
休みが少なく昼夜逆転の生活は体力的にもキツイはずだ。
彼がお店を構えるというのであれば
ただのお粥屋では
きっと他の食べ物屋との競争もきつくなる気がする。
それらも踏まえて
アンギだからこそ
アンギにしかできないお粥屋を
探す努力をしてほしいと思う。

お粥で結論付けて
議論を受け入れようとしない彼の姿勢もやや心配だ。
成功は、考え続け挑戦し続けるそのプロセスに宿る。
彼も自分のセールスポイントを
考え続ける姿勢を忘れないでほしいと思う。

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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

俳句もしております。「雪解」「街」「いつき組」に所属しております。

詳しいプロフィールは、カテゴリの「プロフィール」から「ちょっと長いプロフィール」をお読みください。

メールは
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