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本日の毎日新聞にこんな社説が。

就労外国人 日本の転機 ごまかしから卒業しよう

技能実習生と言っても
実習なんてしていなくて
単純労働者の場合が多い。
期間延長などの措置ではなく
移民として受け入れをすべきだ
とある。

たしかに、ここまでやるなら
もう移民でいった方が、と思わないでもない。
ただ以前書いたエントリーで
日本に住む外国人が日本人化して
結局同じ問題(少子高齢化・貧困世帯等)に陥るという
事実は付いて回る。
根本的な解決は
移民でも図ることはできない。
この議論は大事で
今後も続けていく必要はあるし
外国人かそうじゃないかは問題じゃないという点で
こういう構図の中に問題があるというのは大事なんだけど
これも厳密に言えば
僕の言いたい事とは結構ずれている。

なぜか。
それには技能実習生の息遣いが無いからだ。
実際にここに来る人たちの気持ちが
入っていないからだ。
ま、そらそーだと言われれば、そうなんだろうけど、
当然この制度は日本の立ち行かなくなった制度を
なんとかしようという方策なのであって
80年代や90年代にあった
世界を救え!といった空気の下で
生れている制度じゃないからね。
だから僕は、この制度に反吐を吐きそうに
毎回毎回なるんだと思う。

だからといって
世界を救え!的な
「先進国」のような空気感は
僕はもう持っていないけど。

実習生たちは
何者にかになりたいかつての自分なんだと思う。
それがどこであろうと
認めてくれる場所なら
そこにいついてもいいかな、程度の。
でも正直を言えば
きっと故郷にも未練もありありで
しばらくなら我慢できるという子たちも
たくさんこの制度で来ているんだと思う。
毎回、僕の指導が熱を帯びすぎると
帰りたい、と言いだす子がいるのは
そういう帰りたい場所があるからなんだろうし。

帰って活躍できる場所、自分が必要とされる場所、
自分なんてわからないけど
自分らしく居られる場所があるなら
きっと帰りたいんだよ、みんな。
それは青年海外協力隊で赴任していた時も
周りのやつらもそうだったし、当然僕もだけど。

ま、これは愚痴だな。
制度は制度だ。
制度の議論はロジカルに制度的設計につきるんだろう。
ただ、その制度に乗っかってくる子たちと
向き合っていると、
その子たちの生きざまを
僕は文学的に捉えたくてしょうがなくなる。
ナニナニ人ではなく、それは
固有名詞の友人として3年、
いや帰国後も考えれば
生涯の友人として付き合うのだから。
こんな想いは
きっと制度の側からしてみれば
ゴミみたいなのだろうって、
思えば思うほど
僕の中に沈殿しているその文学的な何かは
とても愛おしく大事なものに見えてくる。
これをどう表現していいのか
僕はそれに途方に暮れているだけかもしれない。


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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

俳句もしております。「雪解」「街」「いつき組」に所属しております。

詳しいプロフィールは、カテゴリの「プロフィール」から「ちょっと長いプロフィール」をお読みください。

メールは
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