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あらら、気がつけば5月も下旬。
ブログ更新が進まない・・・。
俳句の締め切りに追われている毎日が
どうもいけないらしいが、
それはまた別にエントリーに書こうか。

さて、
2018年技能実習生として受け入れたのは、
アンギとフィルマンの2名。
以前も2名受け入れたが
僕に指導する時間が無い事や
そのことで授業の質が落ちることを
避けるため毎年1名ずつの受け入れだった。

しかし、今年はスタッフの立崎を協力隊として
インドネシアに派遣した年でもあり、
彼女が帰ってくる2年後は
今回の受け入れた子たちが3年生になる年で
十分指導していけると読んでの受け入れである。
ちなみにスタッフの坂本も立崎に続いて派遣を
検討中で、彼が農園に戻ってくる頃には
かなり大々的に技能実習生の農業研修プログラムが
展開できると予想して行動しているが
それについてはまた別の項目で書いていこう。

さて、今回はアンギ。
これまでの実習生は農園に来る以前に
農村ポテンシャル調査として
僕の大学院時代の友人に依頼して
現地調査を行っていた。
だが、今回はそのやり取りをしていた2月に
農園が雪害を受け大きなダメージを受けた。
その当初、経費削減に頭を捉われていた僕は
まずこのポテンシャル調査を省くことに決定した。
今思えば、それほどの経費でもないので
行っていてもらえれば良かったとやや後悔もしているが
その当時は、そこまで頭が回ってなかったし
そもそも受け入れ自体も白紙に戻そうかと
見当してたので
ま、農村ポテンシャル調査どころではなかったかな。

また、折り合いがつけば、今回の二人のポテンシャル調査は
依頼したいと思っている。

で、今回は全く手探りで
彼らへアプローチをかけることになった。
そもそも対象者がここに来ているので
彼らに細部のインタビューを行うことで
彼らの肩越しに彼らの家族や営農環境を
覗いていけば、
それが彼らのリアリティかとも思わないでもない。
なので、今回は専門家によるおポテンシャル調査なしで、
彼らのリアリティに迫ってみようと思っている。

アンギさん、22歳の若者で、
学校からほどなく近いタンジュンサリ地域出身。
家は30aの畑を持つ兼業農家。
父母姉二人と彼の家族。
お父さんはお粥の職人で、移動屋台で一家を支えてきた。
17年間この仕事一筋で、朝から販売に出かけていたという。
下ごしらえは母も手伝っていたとか。
どのくらいの売り上げがあるのかは
アンギも解らないとのことだったが
二番目の姉とアンギを高校まで卒業させたのだから
大したものだ。

親の仕事は意外にというか
子供には良く見えていない。
アンギも、親父さんがどこまで販売にし行っていたのか
全く分からないでいた。
さらに父親の仕事に対しても
やや後ろ向きな評価もしており
お金を稼いだらちゃんとした屋台を作って
移動しなくていいようにしたいとアンギは言っていたし
さらに、料金表も作ってきちんとさせたいとも言ってた。
どうもあちこち移動するのが
アンギには良く無いように思っているようだし、
お客さんに5000~7000ルピアと
幅を持たせて販売しているのも
どこか遅れているように見えているのかもしれない。
それらにもしかしたら
親父さんならではの知恵があるのかもしれないのにね。

畑ではトウモロコシ、菜っ葉、さつまいもの
3品のローテーションで栽培しているらしい。
作業のほとんどは母で、
父もお粥販売を終えた昼過ぎからは手伝うとのこと。
なんでこの3品目でのローテーションなのか?
その理由はアンギには解らなかった。
ただアンギは
「お金を貯めて水田が欲しい。そうすればお米をたくさん作って儲けられる」という。
おいおい、米で儲かるのか、アンギさん。
少なくとも自分で食べる分は作りたいという、
まさに典型的なジャワ農家の思考を
アンギも例外なく共有していた。

1回目のレポートで聞けたアンギの環境は
こんな程度。
毎月の月間レポートを利用して
ここからさらに掘り下げて、
彼の実際の生活もそうだが
彼の思考と嗜好と志向にも
もっと近づいてみたいと思う。

こういう手法で
彼らのリアリティに近づくのも
まぁ、また一興かな。




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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

俳句もしております。「雪解」「街」「いつき組」に所属しております。

詳しいプロフィールは、カテゴリの「プロフィール」から「ちょっと長いプロフィール」をお読みください。

メールは
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