先日、福井県のJA青壮年部協議会主催で
青年の主張発表大会が行われた。
その時に、学習会として
全農の方をお呼びして
事業承継について話をしてもらった。
あんまり期待していなかったのだけど
これがいろんな意味で面白かったので
記録に残そうか。

実際の全農の方のプレゼンの中身の話は
批判満載になるので
もう少し後で記録するとして
それよりも今回は
ちょっとショッキングな数字をお知らせしたい。
全農の方の事業承継の話のメインは
農業の家族経営についてだった。
すでに家族経営から抜け出していこうという
僕らの場合は、
また違った問題を抱えていて
一概にそこで言われている問題を
共有しているわけではないが
家族経営や農業にまつわる統計データが
とても面白かったので紹介しようか。

農業センサスの2000年と2015年を比較して
年間平均で6万件の家族経営が消滅しているらしい。
それを1日に換算すれば
全国で毎日185軒の家族経営の
農業が消滅していることになる。
うちの町内が150軒ほどなので、
毎日それを超えるほどの世帯が
農業をやめているってわけ。
やめた農業はどこへ行くのかと言えば
多くが法人へ農地を預けるなどして
その先ではまだ農業は存続している。
だが、農村と言われているカテゴリーのコミュニティーでは
もうその農家がいないってことになる。
田んぼに付帯する義務や役にささえられてきた地縁も
もう姿を消すってわけだ。
ま、そんなのは10年も前から言われてきたから
驚かないけど
でもこの10年でその問題が
解決に向かうもしくは
なにか代替案がだされたかといえば
なんにもなく今日に至っている。
全農の方のプレゼンでは
2030年には福井では
家族経営の農業が消滅するらしい。
統計データの消滅スピードだと
そういう数字なんだってさ。
みな生産組合や法人や
はたまた農協が出資して農業法人をつくるであろう
その組織に農地を預けて
一切農業にはかかわらないようになるってわけだ。
農業への関心が低下する大きな要因となる。

昨日、こんな記事がWebをにぎわせていた。
「農業の人手不足」by日本農業新聞
僕の農園でも春からずーっと求人を出し続けていたが
マッチングせず採用に至っていないが現状で
これからも人手不足には悩まされることになる。
農地を法人に預け、家族経営が消滅する。
法人はそれをチャンスとしても
人手がなく規模拡大の障壁となる。
地主が作業に出てくれるようになるのは
その地主が農作業をしたことのある世代まで。
あとはお願いしても作業には出てくれないってわけ。
定年帰農で土地集約型農業は
もう少し先まで持つかと思っていたけど
こりゃ、予想が外れそうだ。
それよりも僕らみたいな
細かい野菜栽培で活路を見出そうとやって来た
こういう形態こそ、今大きな岐路に立たされている。
人口問題は
思った以上に経営に重くのしかかっている。


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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

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