農園では直接レストランにも
野菜を卸している。
北は北海道、南は以前は福岡だったが
最近は大阪まで。
直接販売すれば、お客さんの反応も聞けて
それにサプライチェーンをショートカットすれば
それだけ利益も多い。
もちろん、クレームやら注文の細かさや
取引先が急に他へ移るなど
リスクは農協や市場出荷に比べたら
とても高い。
でも直接販売が
少なくとも僕の部門で100%なのだ(仲卸直接も含めて)。
そんな僕がJA青壮年部の部長というのは
やはり不自然だな。というのは余談。
これについてはまたどこかで書こうと思うけど。

今日の本題は
その直接販売を支えているのは
なんなのかってことだ。
それはインフラとしての話だが、
ネットと運送網というわけで
インターネットで瞬時に畑の様子が分かったり
収穫物を畑から個人宅まで
コールドチェーンでつなぎ
しかも時間指定で配送できるシステムが
あるから
お手軽&お気楽に注文ができちゃうってわけ。
検索ランキングなんかも気になるかって
言われれば
まぁ、そんなに飛び込みでお客さん来ても
出荷する野菜が足りていないから
それはそんなに気にならない。
今ある既存のお客さんに
よりファンになってもらえるような情報や
ストーリーを伝えるのに
僕らはネットを使っているだけ。
地域で商売をやっていくのなら
確実に紙媒体の方が大事だしね。
そういう意味では、
農園の紙媒体に対するアプローチも
もっと考えていかないといけないけどね。
(最近は連載も少なくなってきてしまったしね)

さて、
その直接販売を支えている
運送網が今回値上げを言い出している。
農園では佐川急便と契約しているのだが、
人手不足と輸送コスト高により
一律250円の値上げを言ってきた。
250円って微妙な値段だけど
決して高くはないからそれくらいはって思うかもしれない。
でも一束100円の野菜を売っている身としては
この250円は結構高い。
しかも昨年の7月にも値上げをしたのに、
また値上げだって。
農園だけを集中砲火しているのかって
疑ってしまうのだけど
担当者の説明だとエリアを区切って
交渉しているとか。
いろんな記事を読むと確かに運送業界は
かなり大変だっていうのは分かるが、
二年連続での値上げは
直接販売を中心にしてる業態としては
かなり辛い。

これまで既存の販売では
見えてこなかった需要や
聞こえなかった消費者の声を
インターネットは繋いでくれた。
でこぼこのない平坦なネット世界は
既存のインフラの整備の高さに支えられて
どんどん伸びていった。
それに合わせて僕らの農園も伸びた。
新しい時代の旗手といえば
いいすぎだけど、そんな感じもあった。
でも少子高齢化の壁に
物流は悲鳴を上げ始めた。
情報は何百倍も増え、
これからまだまだ増えていくだろうし
その質も問われて変化していくんだろう。
でも、実際に物を届けるその仕組みが
軋み始めているのは事実だ。
少子高齢化と
都市(東京や地域都市)への人口集中で
地理的距離とその商業圏は
いよいよ変化していく時代に入るだと思う。
物流が、社会が、今の課題を小手先ではなく
根本的に解決できなければ、
この市場は地域中核都市を中心に再編されるだろうね。
有名ではない福井県にいる人間としては
道州制で北陸州にでもなれば
商売の幅がひろがるんだけどなぁって夢想したり。

ま、
どこへでも比較的単価の安い農産物を届けていくには
ある程度のボリュームを作り出せるように
出荷者たちの再編があるだろうし
(それにJAが主体的になれるかどうかは、ま、あれだけどね)
無限に見えた広がってしまった市場はやや縮小し
カリスマ的な個人農家たちがしのぎを削るんだろうね。

さて、僕らはどこを目指そうか。
そこが次の思案どころだと思う。



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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

詳しいプロフィールは、カテゴリの「プロフィール」から「ちょっと長いプロフィール」をお読みください。

メールは
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