NHK俳句の選者が替わった。
1週目は今井聖さんになった。
その人が
ゲストの女優さんに
「あなたにとって俳句とはなんですか?共感ですか?」
と問うていた。

この言葉は僕にも強く刺さった。
句会で楽しいのは
みんなが自分の作った句で
さまざまな想像を膨らませてくれて
沢山自分の句に点数が入った時だ。
俳句大会でもそうだ。
誰かに取られることで
共感が生まれる。
人とつながるから、
こんな時代だから、
こんなにダイレクトに
世代も性別の越えてつながる
そのダイナミズムが
愉しいと純粋に思っていた。

それを今井さんは
否定しようというのだ。
僕にとって俳句はなんだろう。

共感に走ろうとすれば、
ついつい
こんな句はみんな好きに違いない
というよこしまな考えが出てきて
得意の傾向と対策を考えて
先行事例の俳句とその組み合わせを分解して
あれこれと頭でひねった俳句を
創ろうとしてしまっていることは
事実だ。
だって、句会や俳句大会で
沢山点数がほしんだもん!

ということで、
どうも僕はゴミのような
俳句作りをしようとしていたことに
今井さんの一言で気が付いた。
小手先の共感は
それを得ようという相手にも
確かに失礼だな。

でも、
同時に共感それ自体は
やっぱり否定はできないんじゃないのかな。
誰も思いつかない感覚と
視点で人をあっと言わせるような表現も
それはあくまでもある程度
人々のぎりぎりの共感の上に
成り立っているわけだし。
自己表現の自由な詩形で
生活世界を短い言葉で
とどめようという試みは
僕らの本能的に備わっている欲望だと思う。
そして社会という
特有のつながりを作る僕らは
ここでも人とつながることを
根底に欲している。
それが、僕は今
俳句だと思っている。
今井さん、
僕は俳句は共感だと思います。


Comment
Trackback













管理者にだけ表示を許可する

Comment form

田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

詳しいプロフィールは、カテゴリの「プロフィール」から「ちょっと長いプロフィール」をお読みください。

メールは
taya.tアットマークnifty.com
です。
(アットマークを@に置き換えて送信ください)

プロフィール
07 ≪│2017/08│≫ 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
カレンダー(月別)
カテゴリ
月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

メールフォーム

Page Top

Powered by FC2 Blog |

FC2Ad

| Template Design by スタンダード・デザインラボ