農園では自主的な勉強会が
各種おこなわれている。
その一つが、青年海外協力隊で
インドネシアを目指す坂本くん(もっちゃん)の
インドネシア語の授業。
その講師役は、今度協力隊で
インドネシアに行くすーちゃん。
彼女はインドネシア留学経験があって
大学時代にインドネシア語の授業も
取っていて
語学資格も持っている本格派。
その授業にはインドネシアの
研修生も参加し
ネイティブな発音や微妙なニュアンスも
一緒に議論出来てしまうという
かなり贅沢な場だ。

教材はいろいろなものを使っているが
たまにインドネシアの有力紙コンパスの
記事を輪読したりもする。
昨日読んだ記事は
こんな記事だった。

Terus Turun, Pangsa Pertanian Terhadap Perekonomian Nasional

「経済に対する農業分野の割合の減少」と
いうタイトル。
内容は、農地の減少と農業人口の減少、
そして国内総生産に対して農業分野の貢献度が
減少し続けているという論調。

こういう記事はたまに日本でも
見かけるね。
まさにミスリードと言って良い記事。
ちなみにこの記事では
最後の締めがなぜか
市場の価格決定が独占的に行われている事等に
問題をすり替えて批判的に書いて〆ている。

選んだ記事が悪かったけど
これを鵜呑みにすれば危ないので
輪読後に少し議論をした。

1990年には農業分野は
GDPに対して22.9%あったが
2016年には13.45%に落ち込んだ。
農業人口の総人口に対する割合は
1990年に55.1%であったが
2016年には31.9%だという。
しかし、その間の経済成長を考えれば
その分、他の分野の伸びが合った事や
1人当たりの生産性は上がっているし
農業分野全体の成長については
言及していない。
ちなみに
日本では農業分野のGDPに占める割合は
0.8%程度。

ただ危機感をあおるような数字を羅列する割には
それで何が危機なのかを明記していないのが
なんとも肩透かしな記事だった。
最初のタイトルと
写真が農地売却の写真だったので
てっきりジャワ都市近郊の優良農地の減少による
農業生産効率の減少の話かと思ったのだが・・・。

ま、インドネシア語を学びながら
農業構造を考えて
ミスリードかどうか判断できるようにという意味では
とても勉強になる教材でした。



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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

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メールは
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