インドネシアの東ジャワに
リンゴで有名なバトゥという町がある。
今回はその町を訪ねた。
農園で研修を終えた卒業生たちが
今、集まって勉強会を開いているが
勉強会でスタディツアーに行こうと盛り上がり、
今回、バトゥへの旅行へと相成った。
ではなぜリンゴなのか?
卒業生の地域でリンゴ栽培に適しているからか?
そういうわけではない。
彼らは栽培技術的な面でリンゴを
捉えようとしているわけではない。
リンゴの生産組合はなぜグループ化に成功し
なぜリンゴは有用な品目として
バトゥの地を有名にせしめたのか、
そういうマネジメントの部分を勉強しようという旅だった。
卒業生たちは
それぞれに自分のビジネスをしている。
地理的には必ずしも近いと言えないこともあり、
それぞれの地域で自分のグループを作ったり
もしくは個人で営農やその周辺のサービスを行っている。
その一方で、個人の営農の限界、
特に輸送やマーケティングでの絶対量の少なさ、
個別対応によるコスト高の壁、
市場への安定供給の実現が個人の能力を超えている事、
情報収集の個人や小グループでの限界、
こういった壁を突き破れないでいた。
僕の農園であれこれと成功事例を分析し
彼らに成功のカギを伝授してきたつもりだが
これらの壁を打ち破っていくには
かなり投資をしていかなくてはならず
その投資のリスクを考えると
スケールアップできず、今日まで至っている。
小農は小農のままなのだろうか。
そんなあきらめも僕の中にはあった。
が、彼らは諦めていない。
耕志の会のインドネシア本部を作り、
月1回の勉強会を行い、
それぞれの課題に向けて少しずつだが
進み始めている。
その挑戦を大きく後押しするための
今回のバトゥへのスタディツアーである。

ちなみに
この旅の企画や実行、
質問の役割分担、またレポート作成は
そのすべての運営は、卒業生たちグループによる。
僕は、ただ「ついていった」に過ぎない。
僕からのアドバイスもほとんどなかったし
質問の中で僕が何かコメントを求められることもなかった。
考えなければいけないことは
もう彼らが分かっている感じだった。
あとありがちな観光地巡りすらもなかった。
全日程、農家や市場や有力者へのインタビューに費やされた。
僕が代表を務める
農協青壮年部の研修旅行の方が
ほとんど観光地めぐりなのに。

次回に続く







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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

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メールは
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