9月の句会を記録しよう。
今月は俳句の多産の月だった。
これまでは月一の句会に向けて
100句ほど俳句を作り、その中から
5句を選び句会に持って行ったのだが、
今月は句会までに3つの
コンクールとNHK俳句への投句を行ったので
句会に持っていく俳句を準備するのが
いつもよりも大変だった。
いろいろと情景や心情を読み込むようになり
少し欲が出てきて発表したいという欲が
出てきたのだろうか。
ま、駄句は駄句だけどね。

さて、今回句会に持っていった句は次の通り。

秋濤や轍の一つ消し去りぬ
新藁の干せし道駆け行く球児
抜穂女の初心な鼻緒の赤きこと
稲刈りを終へて孤独な野道かな
小鳥来る朽ちゆく家に色添えて

今回の席題は「小鳥来る」。
席題の予想が外れ、
小鳥来るで一句も作ってなかったので
かなり焦った。
なんとか投句締め切りの数分前に
この句が浮かんで投句。
間に合ってよかった。

さて講評。
苦し紛れに絞り出した小鳥来るの句は
メンバーの方に特選に選ばれた。
また稲刈りの句は2点。
あとは取り上げられず終了。

さて、一句ずついくか。
まずは
新藁の干せし道駆け行く球児
からだ。
先生からは、
球児である意味がよくわからない
とのことだった。
僕としては秋の新人戦を
新藁に託して
そのフレッシュさを詠みこんだつもりだけど
秋にフレッシュさを出そうというのが
そもそも無理があったか。
直しが入り
「新藁の干せる野道の登校児」
となった。

次は
稲刈りを終へて孤独な野道かな

この句は稲刈りの時は
とても賑やかになる農道も
それが終わった途端に
急にさみしくなるという情景を詠んだ。
2点入ったが、先生からは
孤独が気にかかるとのこと。
孤独という言葉を使わずに
なにか他の言葉で
孤独を表現しろということだろう。

稲刈りを終へて福井の平野透く

でどうかな。大きすぎ?
孤独感がないね。

次は抜穂女の句。
先生からは意味がよくわからないとのこと。
献穀田の事とはわかってもらえたが
その刈女の姿が初心だったことと
鼻緒が赤かったこと
だからどうした?という感じだった。
こちらの意図としては
高校生くらいの刈女が
とても初々しくて
その素足の白さが際立っていたのを
鼻緒の赤さで言ったつもりだけど
ま、無理があるね。
また考えよう。

小鳥の句はメンバーの特選を得たが
先生の講評は無し。
朽ちゆく家に色を添える小鳥が良いと
メンバーの方に言ってもらえたので
良かった。
詠みこんだ想いがつながるのはとても楽しいね。

秋濤は触れられることもなく終了。
秋の波は少し強くなり
千里浜の轍を消し去るという意味なんだけど
ダメだったね。
あまり深くないと言えば深くないし
面白味もないか。

選句では、
先生の不幸の話もあって
僕はこの句を先生の句だと思い選んだ。

衰ふる葛に加ふる潮痛み

なんとも奥深く
そして悲しみ深い句だろうか。
はたして先生の句だった。
今回はこの名句に出会えた
とても貴重な句会になった。
また先生からも
「雪解に入りなさい」と
俳句結社へのお誘いも受けた。
俳句ともう少し真剣に向き合うのなら
参加すべきだろうけど
時間がなかなか無いので
それで結社の方々に
ご迷惑をかけるのではないかと心配で
即答は避けた。

そんな9月の句会だった。



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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

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