ちょっと今、いろいろと取り組みを
水面下で行っている。
インドネシア農業研修事業が
このまま研修を永遠と続けるのが
僕の本意ではなく、
もちろんその先には、
もっと違った目的があり
その目的に向かっての行動になる。

とはいっても、
僕一人がそれを夢想していて
それをやりたいから
それをやるというものでもない。
ま、当然と言えば当然だけど
その目的を共有する仲間が居ての話だよね。
この目的を共有する仲間作りが
僕のインドネシア農業研修事業の
そもそもの目的だったともいえるかな。
ここにくるのに10年かかった。
ちょっと長かったなぁ。

今、ちょっとした事業を起こすにあたって
ある団体にあることをアプライしようと
みんなで画策していて
そのプロポーザルが
インドネシアの研修卒業生たちから送られてきた。
中身に対しては
僕は一切の指導は行っていない。
彼らには研修で指導した以外は
後は僕は彼らとは同志であり
指導する立場ではない。

さて本来ならその活動内容は
まだまだ中身を皆さんにお知らせするわけには
いかないのだが、
そのプロポーザルの序文が
僕の胸を強く打ち、
これまでの苦労とかもう全部飛んで行ってしまうような
そんな感動があったので、
序文だけでも日本語訳して
ここに記録しようと思う。
インドネシア語を直訳に近い形で訳してあるので
意味がおかしいところもあるが
それは僕の能力のなさなので
許してほしい。
ただ、インドネシアの農家が
こういう視点に立って
行動を起こそうというそういう姿勢が
僕を強く揺さぶる。
そういう意味を持つ文章。

以下、あるプロポーザルの序文

我々農園たやで研修をした卒業生にも言えることだが、インドネシアでは、農業は多くの民衆の生活の場である。そこには、神の恵みからいただいた豊かな自然が存在している。しかし、我々はその恵みを最適に扱うことがまだ出来ていない。そして同時に、先端技術の活用も出来ていない。それは、それを実践するために必要な知識やファシリティが足りないからでもある。

進んだ技術というのは、学校や講座で使われるのみで、実践レベルではまだ活用が進んでいない。それは農家に対してのインフォメーションや関心を引くような学習会が足りないということと、今の若い世代が農業でビジネスをしようという関心を持ち合わせていないことから生まれている。

今の農家は皆、高齢者である。本来であれば、グローバルな状況と近代的な農業への転換に向け、若返りは必至だ。我々は日本への研修という機会を得て、技術的に、農業インフラ的に、市場システム的に、自分たちの農業がどれほど取り残されてしまったものなのかを十分思い知らされた。だからこそ、農業の発展のために情熱を持った若い農家がこれから必要だということを知った。

民衆のライフスタイルはすでに向上し、求める野菜も多種類になり質的にも高い物を求めている。しかし、我々の農業の状況はいまだに世襲の惰性で行われており、こうした要求に応えられていない。それどころか、アセアンの域内自由貿易により地元の農家は他国から入ってくる農産物との競争にさらされていて、厳しい状況に置かれている。

ビジネスの決定的要因である市場は、長く伸びきったサプライチェーンによって農家の利益に味方していない。農家の販売価格と最終消費者の購入価格の価格差は広がる一方で、これは古典的な農業問題であるからなのか、農家もこの状況にすでに慣れてしまっている。このサプライチェーンをもしショートカットできれば、農家にとっても最終消費者にとっても大きな良いインパクトになるだろう。

サプライチェーン以外の問題としては、IZONシステムが挙げられる。これは、農家が栽培原資を持ち合わせていないことから、野菜の集荷商人からお金を借りて栽培し、その収穫物をその商人に売り渡す義務があるというシステムである。このシステムは農家にとってフェアではない。なぜなら買い取り価格はその商人が一方的に決めることができ、常に低価格だからである。交渉をするという選択肢が農家にはないのだ。

我々の願いは、こうした古典的な農業問題を解決する団体を組織することにある。我々の活動によって農家たちの精神と姿勢に変化を生み出し、グローバルな問題に対する認識を広め、新しい技術を学び取り、農業問題を一緒に解決するために行動し、そして持続可能な環境に適応した新しい農業を実現させたい。

我々の夢は、農業ビジネス支援事業である。正しい市場の情報を農家に伝え、新しい資材と農機具を提供し、農業の技術的訓練が出来る場所と機会を提供する。そして生産物のマーケティングも行う。そんな事業である。

この夢を実現させるために、我々農園たやで研修を受けた卒業生たちは、いくつかの活動(定例勉強会と先進地視察)を行っていきたい。定例勉強会は、公開で行い、農業の科学的知識を身につけていく。研修卒業生を中心に、農業高校や大学の学生、先生、また農家などが参加する予定でいる。

以上 序文終わり



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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

詳しいプロフィールは、カテゴリの「プロフィール」から「ちょっと長いプロフィール」をお読みください。

メールは
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