今月の句会は
娘のピアノの発表会と重なり参加できなかった。
が、投句だけはした。
句会でお世話になっている方が
とても親切で
翌日には句会の結果を届けてくださった。

今回の投句は4句

畑人を出迎えてをり黄水仙
更紗裂くように行く舟春の沖
花とってとってとのばす小さき手
花篝心の鬼を呼び起こし

今月は、インドネシア出張もあり
少しバタバタと過ごしていただけに
作句の数はいまいちで
さらに推敲も集中できなかった。
そんな中で
絞り出すように作ったのがこの4句。

畑人を出迎えてをり黄水仙

この句は二人の方にとっていただいたらしい。
堤外地の畑をと向かう昇降路の降りた場所に
ワイワイと咲いている黄水仙を詠んだもので、
温かくなり農作業でもするかという
畑人を出迎えるような
そのままの様子を詠んだ。
黄水仙はとても好きな花で
どうしてもこれを俳句にしたかったので
自分としてはとても満足。
ただ、この視点ってどこにでもあるよね。
平凡なのは良くわかっているさ。

更紗裂くように行く舟春の沖

これはインドネシアの出張から戻ってきたときの
関空に着陸する時に見た風景。
朝日でキラキラと輝く海面が
更紗のように綺麗で、
小さな波が幾何学模様を作っているようで、
そこを走り去る船が
その更紗を裂くように行く。
そんな風景。
二人にとっていただいた。
スピード感がある句なので
舟ではなく船が妥当と先生談。
うむ、まさにその通りです。
一字も気が抜けないね。

花とってとってとのばす小さき手

これは講評も選も何にもなし。
ま、だろうな。
今回はあまり作句出来ていなかったので
正直、これは数合わせで出した句。
やっぱりこういう手を抜いたような句は
誰も取らないね。
いいね、そういうの。

花篝心の鬼を呼び起こし

なんとこの句は先生の入選句に!
3回目にして霜子先生の入選句に選ばれるとは!
とにかくうれしい。
ただ先生の講評では
主観を詠んだ句でしかないとのことで、
俳句は多くの読者が共感し、感動を共有できなければいけない
とのことだった。
正岡子規の客観写生の文学論からは
外れているといったコメントをいただいた。
これは自分への叱咤激励だと思いたい。
先生の言う客観写生でも
心情に近いものを詠みこみたい。

ちなみに
この句にはいろんな意味を込めている。
桜と闇と鬼の取り合わせでもあり、
火によって浮かび上がる桜は
擬人化として捉えることのできるスペースを
意図的に残した。
情景の美しさに対する邪念という
対比も含んでみた。
17音しかない文芸だが
表現できるものは、本当に奥深い。
いろんな心情と情景と隠喩と対比といった
コントラストも入れることができる。
うん、やっぱり宇宙だね。
俳句は。



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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

詳しいプロフィールは、カテゴリの「プロフィール」から「ちょっと長いプロフィール」をお読みください。

メールは
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