今年もインドネシア研修生の
3年生であるレンディは迷走中だ。
3年になると卒業研究をするのだが
その計画書をこの4月までに提出しないといけない。
毎年のことなので、10月くらいから準備をするようにと
言ってあるのだが、
どうしても卒業研究をすること自体が
目的化されていて
必要のない、それなりに研究に見える、
そんな計画書を出してくるから
ちょっとウンザリ。
特にここ数年はその傾向が強い。
1期生から4期生までの
あのクオリティが懐かしい・・・。

さてレンディ。
ジャガイモの産地ということで、
ジャガイモの栽培について研究することになっている。
で、大変なのはアブラムシによる
ウイルス病だという。
その防除方法の勉強をするとのことだった。
ま、そこまでは良かったんだけど、
アブラムシの被害は全体の5%程度だっていうから
それなら防除しなくてもいいんじゃないか?
とそもそもの前提が崩れてしまった。
アブラムシの防除はなかなか厄介で
レンディは
「天敵防除をしたい」と
言っていたが
正直露地栽培で、まったく農薬をかけていなかった
ジャガイモ畑は、
たぶんもうそれだけで十分天敵は生息しているはずで
その天敵がいるから5%の被害なんじゃないかって思う。

そんな話をしていると
レンディは
ジャガイモのウイルス被害は全体の70%くらいがやられます
だってさ。
だとすると、えっとレンディ君、
それってアブラムシじゃなくて
アザミウマがウイルスの媒介者なんじゃないの?
アザミウマの防除だと、
ジャガイモで登録とれているとしたら
合成ピレスロイドのアグロスリンかな。
有効成分はシペルメトリンだね。
たぶんインドネシアにもあるよ、これなら。
ま、散布するしかないね、アザミウマなら。

で、銀マルチでジャガイモ作っているっていうから
たぶん、アザミウマの防除のつもりなのかもね。
ただ株が繁茂すると
太陽光の反射効果は得られないから
マルチする手間の方が大変そう・・・。
栽培法が若干違うので
その違いをまずは精査してもらって
自分でその意味に気が付いてもらえたらって思う。
僕がその答えをすぐに言っても良いんだけど、
それじゃ、勉強にならないからね。

こうしてレンディ君も
ぎりぎりになって
迷走することになりました。



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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

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