01 12
2007

年末のかぶらの出荷で世話になった中卸と卸業の若いもんを呼んで、すし屋で接待をした。この中卸と卸の若いもんがいるからこそ、うちの販路が約束されている。販路が確立されていなければ、どんなに良いものを作ろうとも、それらは一切売れない。だからといって、品質の悪い作物ばかりを出荷すれば、その販路もなくなることになる。

6人ほどの飲み会(僕の親父も含めて)だったのだが、僕を除いてすべてが地元の農林高校出身者。親父の代から付き合いがある卸業や中卸との関係も、多くがその農林高校の先輩後輩関係が入り乱れて成り立っている。最近でこそ、地元農業にほとんど貢献できていない、と農林高校は批判されているが、実はそんなこともないだろう、とこういう席に出るといつも思う。

酒がすすみ、卸業の若いもんが昨年の11月からセリに立つようになったという話題になった。『声が小さくてセリにならん』とのことで、『勢いが無いから値がつかん』とも。そういう時は、先輩である中卸の若いもんが勢い良く買い取るという。ほっといたらどうもならんし(どうしようもないから)、とそれなりの値段で引き取るらしい。それで中卸としては損もするらしい。先輩後輩だけで取引しているわけじゃないだろうが、そういった関係がまったく意味が無いわけでもない。しかし、市場原理から考えると非効率なことなのかもしれない。そのことで消費者が安く野菜が買えない事だってありうる。しかし、こういった関係が、取引に血を通わせているのも事実。僕は中卸のバイヤーとは幼なじみ。バイヤーと卸の中堅は同級生。卸の若いもんとバイヤーは先輩後輩の仲。こうやってものの価格がきまっていたりもする。

高校進学のとき、親父が『農業をするのなら地元の農林高校へ行け』としつこく僕にいった言葉が今ならよく理解できる。農業にいったい何が含まれているのか、親父は親父なりの言葉でつたえようとしていたのだろう。
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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

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