そうそう、これ記録忘れていた。
1月29日に耕志の会(Yayasan kuncup harapan tani)の
第6回通常総会を行った。

耕志の会とは、
農園たやで農業研修を受ける技能実習生を
支援する任意団体。
農園たやはもちろんそのコンセプトとして
人も野菜も地域も育てる農園を目指しているけど、
毎日の業務はやはり営利目的の
農産物生産にその比重はある。
それではなかなか研修というわけにもいかない。
営利団体が研修なんていうから
ついつい営利を優先して問題になるってことばかりだよね。
ということで、
農園ではそこを切り離して考えられるようにと
こうして任意団体を立ち上げて
研修での座学や見学や卒業研究の指導などを行い、
また卒業生の支援も行っていこうとしている。
外国人技能実習制度に足りない思想は
この辺りかもね。

さて、その第6回通常総会だが、
今回は資料作りにかなり苦労した。
会計を担当したレンディの計算が滅茶苦茶で
すわ!横領か!と一瞬焦ったけど、
その実、お金の出し入れはしっかりやってくれたのだけど
会計として計上する仕方が良くわからなかったらしい。
総会までには資料も間に合い
お金もちゃんと合っていた。
良かった。

今回の総会では
これまで行ってきた料理教室をやめることに決まった。
もともとインドネシア実習生たちが
健康診断を受けるたびに
引っかかるのがその始まりだった。
食生活が乱れていて
お菓子や揚げ物ばかり買って食べていて
よくよく聞くと
料理ができなくて、何でもかんでも食べている感じで
20代前半なのに
血液検査などで引っかかる始末。
その改善として
耕志の会の佐藤(農園たやのスタッフ)が
料理の勉強として3年前から指導してきた。
忙しい農園業務が終わってから
夜に行う料理教室で、
最初は賑わってもいたんだけど
だんだんお互いの情熱も冷めたようで
インドネシア実習生たちの態度は
「やらされている感」満載だった。
もともとは健康診断が引っかかった先輩たちが
いろいろと悩んで僕らと話し合いの中で
料理教室をしようって
みんなで決めたんだけどね。
あとから来た子たちには
それが義務みたいになってしまっていて
それでモティベーションも低かったというわけ。

僕らはそういう状態を
そのまま見逃したりしない。
意味を得ない研修を続けないのさ。
もちろんその意義は説明するが
その説明はすればするほどやはり義務にしかならない。
ということで、今回いったん止めることに決めた。
やりたいのなら近くの公民館で行っている
料理教室を紹介すると話したが
イマンは通っても良いと言っていたが
レンディは嫌がったので
今回はお流れ。
いいさ、またその方面で関心がわけば
やろうじゃないか。
僕からは諦めたりしないから大丈夫だよ。

その代りといってはなんだけど、
すーちゃん(農園スタッフ)から
日本語能力向上の提案があった。
漢字が全然読めないらしく、
研修の授業で使う教材(日本語)を理解するのが
大変らしいという
もっとも彼らの近くで物事を考えられる
彼女ならではの提案だった。
ということで、
今年度から小学校の漢字ドリルと国語のドリルを
買ってきてやってもらい
毎週簡単な試験をすることになった。
みんなもこれにはやる気があるようで
活動は承認された。
やらなきゃいけないことや
やった方がいいことは
他にも優先順位が高いものはあるけど
自主的にやる気があることをやろうじゃないか、ね!

で、日本語検定試験にも参加しようってなった。
その動機を後押しするために
N3級を合格したら、お祝い金も出すことになった。
こうして僕らの研修は
ちょっと停滞しても
その次のカタチを得て
進んでいく。
こういうのって大事だね。
技能実習制度をどうすれば研修になりますか?って
最近よく聞かれるけど
そんな難しいことはやってないんだよ。
僕みたいに対話が下手で
相手にプレッシャーばかりかけてしまうような
人間でもここまで出来るんだから
他の人だったら
もっと素敵な研修になると思うな。
技能実習制度は本当に反吐が出るくらい
どうしょうもないけど、
でもその機会を得てやって来た
インドネシアの彼らとの
この貴重な時間は、
その制度のせいで無駄にしちゃいけないのさ。
だから
今年も僕らは前に進む。

大丈夫、僕から諦めたりはしないから。




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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

詳しいプロフィールは、カテゴリの「プロフィール」から「ちょっと長いプロフィール」をお読みください。

メールは
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