イマン君のその後。
結構将来の夢で悩んでいる。
それは月間レポートでの話。
タバコ生産を中心に
米と野菜の複合経営という
とりあえず無難な路線を維持しているが
それぞれそれをする理由が弱い。

前回の僕らの指摘を受けて
経営の計算もやり直してきた。
人件費もかなりねん出し
1人当たり1日の給与で
男性35,000ルピア
女性25,000ルピアで計算してきた。
だが、スメダンの最低賃金は
男女隔てなく1日48,000ルピア程度(月額を日割りて四捨五入した金額)。
全然足りないじゃないか。
君らというわけじゃないが、実習生の多くが
給与を低いことを問題視する。
それはそれでまっとうな権利だと思う。
だから毎年僕の農園では
実習生との賃金の交渉テーブルを用意し
ここ数年、毎年賃金の上昇を合意してきた。
たぶん来年もベアに合意することになるだろう。
だのに、君らが地元で搾取するような
労働構図を受け入れちゃいけないじゃないか!

イマンは
「その賃金だと、人件費が高すぎて儲からない」という。
そう、儲からないさ。
それはそのビジネスプランがダメだからだ。
プランと実際は違うという人も多いだろう。
僕もそう思う。
でもプランからして、儲からない計算では
到底実際で儲けることはできないし
そういう方向にも考えが向いていないことを証明している。
タバコと野菜とコメの複合栽培を観ていて思ったが、
一層、コメやめれば、と本気でアドバイスしたが、
彼らはそれが冗談のように聞こえたようで
笑って流された。

米食べなきゃ飯食った気がしない、
というインドネシア人は多い。
副食少しでご飯いっぱい。
だから何はともあれ、お米を作らないと
というのがインドネシア農民。
ま、日本の兼業の方々もそれに近い人もいるね。
でも計算すれば経費ばかり食って
ぜんぜん儲けが見えない米作。
これやめて、もっと儲かる品目で勝負して
しっかりと家族やスタッフに給与払う方が
よほどまっとうだと僕は最近強く思う。

来月までに
もう少し詳しいビジネスプランを作るのが
彼への宿題。
お父さんの土地じゃなくて
自分で購入するであろう土地で
どんな経営をするのかを計算してくるはずだ。
人件費の計算、搾取なしでお願いしますね、イマン君。


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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

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メールは
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