たまには
インドネシアの農業研修座学の話をしようか。
ブログに全く顔を出さなくなった話題だが、
ちゃんと毎週、3回の座学をやってきている。
今年は農園の新人・すーちゃんも
インドネシア語が理解できるので
オブザーバーとして参加している。

さて、今回記録したいのは
地域開発論の最終回で議論した内容だ。
教材として
プロフェッショナル仕事の流儀のDVD
『公務員木村俊昭の仕事』を観て
議論をした。
この最終回の前に
内子町のからりができるまでのDVDを観て
議論したのだが、
その時の成功のカギはやっぱり
地元の人たちや行政の人といった
アクターをそろえての勉強会の開催に
あるんだろうと思う。
だが、ただ勉強会を開けばいいわけでもない。
そこでの議論がどのように展開すれば、
それが成功のタネにかわるのか。
そこに関心が強くなっていた。
そこで、上記のDVDとなったわけだ。

難解な日本語の連続と
今風の細切れな編集に
インドネシアの子たちは苦戦した。
2週間の猶予を与えたけど、
あちこち話が飛ぶような編集では
やはり伝わりにくいね。
画像はかっこいいんだけど、
雰囲気だけだからね。
でも、それでも肝は掴んでいたように思う。
3年生のジャジャン君は
大筋を掴みつつ
木村俊昭さんの
「小さなことでもいいから、できることから始めましょうよ」
という言葉が印象的だったと答えた。
そう、たぶんそれが僕も答えだと思う。
会議である問題解決を話し合う時
そこで提案されるソリューションに
出来ない言い訳をつけるのは
誰でもできる。
頭が良い人ほど
そのもっともらしい答えを見つけ
失敗を事前に予測してしまう。
出来ないことの理由づけばかりの会議で
消耗戦に入ってしまえば、
どんだけ回数を重ねても
前には進まない。
進まないことを正当化する会議になってしまう。

地元の人間は
問題点を整理はできていないなりにも
いろいろと挙げることができる。
だから人によっては
問題から話し合うこと自体を
やめようというやり方を提案する場合もあるね。
それらは会議やその場のファシリテーション的な
テクニックの問題になるんだろうけど、
そこの場の問題から入っても
意識的にできることから入れば
アクションは起きやすいと思っている。
この場合木村氏の存在は
ヨソモノなので
常識から見たら『それ無理』を
次々に提案しているのだろう。
で、その『それ無理』を
出来ないという理由探しにならないように
出来ることは何か?から入っているのが
彼の力なんだろうと思う。
これを観ていて、
僕は、
あの時インドネシアにいた協力隊のみんなを
想い出した。
そう、こういうのが大事だよな、てね。

出来ない理由を探さないで、
やらなきゃいけない、
やりたいこと、
そのことに向かってそれぞれができることを
その地域でステッキを握る
アクターみんなが共有できたら、
もうそれで半分以上は成功だね。

それが勉強会の中で
成功のタネが生まれるプロセスなんだけど、
研修生のみんなにはそれが伝わったかなぁ~。
こうして今学期の地域開発論の最終座学は終了した。


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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

詳しいプロフィールは、カテゴリの「プロフィール」から「ちょっと長いプロフィール」をお読みください。

メールは
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