最近、ブログでの農協ネタが多くなった。
ま、それもそういう立場にいるからなので、
その時々の自分の立場と興味に反映されるので
ご了承ください。
ということで、今回も農協ネタ。

昨日は、JA福井市の総代会に出席。
もちろん若輩者の僕は、
地域の総代というわけでもない。
青壮年部の河合支部長として案内が来ていたので、
ということもあるが、
この総代会で僕は青壮年部の組織代表として
28名いる経営管理委員の
1人に承認される予定だったからだ。
で、今回の総代会では
いろいろと問題点もあったようで
例年よりも少し長めの会になったが
無事に承認された。

冒頭の来賓のあいさつの中で、
決まり文句ばかりが並ぶあいさつの中で、
お隣のJA花咲福井の方のあいさつが面白かった。
覚えている程度で
要旨のみを紹介しようか。
『自民党の農協改革は単協が自由になるためのものなんです、と稲田先生あたりが言っておられるが、そんなことはない!今、資料を拝見したのですが、JA福井市は部門別損益計算書では、農業関連事業も生活事業も赤字ですね。共済事業と信用事業を中央でまとめて代理店方式にしたら、それだけで単協はつぶれてしまう。それはうち(JA花咲)も一緒だ』
という話だった。
当たり前の話で、
農業が全体的には斜陽産業なのだから
(個別ではそうとも言えないのだけど)
しょうがない。
10年以上前くらいから
農地の多面的機能なんて議論を始めたあたりで
農業の経済的意義だけでは
やっていけないと自己申告していたようなものだし。
どうして斜陽なのかは、
また別の稿でじっくりと考察してみたい。

さて、そうやって始まった総代会は
やはり農業部門をどう伸ばすべきかの質問が
相次いだ。
特に26年度の米価は暴落したこともあって
なぜここまでJAの買い取り価格が安いんだ!
という怒りの声もあった。

27年からの3か年計画を眺めていて
どの立場でもなく、
まったく個人の農家としての感想だが、
共済や信用は全く専門外なので
わからないけど、
農業部門の青果物で
ここ3年の内に2億5千万円の
売り上げを伸ばす計画になっていたが
どうやって伸ばしていくんだろうか?
という疑問がわいた。
米は右肩下がりの数字だったので、
まぁ、そうなっていくことは誰の目にも
明瞭なので、まずは妥当だとしても
9割以上がコメの兼業農家である
福井の農業構造で、
青果物をそんなに伸ばせるのか?
個人的にニッチを探して、
フルタイムで野菜作りに取り組めば、
そんな農家が多ければ、まぁ、実現可能だろうけど、
そういう構造じゃないよな。
さらに農協が共販で扱っている
農産物(ネギやホウレンソウ)の大半が
福井市場を睨んでのことなので
26年度でさえ飽和してるんじゃないか、
と意見も聞いたし、僕の市場で見ている実感としても
そんな感じを正直持っている。
またそれ以上に
飽和状態になってしまっている
JAの直売所はさらなる売り上げ確保ができるのだろうか?
と素朴な疑問だった。
先日読んだ
増田寛也氏の『地方消滅』でも
福井市はちゃんと消滅する側に
名前を連ねていた。
だから、今後人口が伸びていくことを
期待することはできない。
そして現状においても市場では飽和に近い
のだとしたら
(この肌感覚が間違っているのであれば、それに越したことはない)、
どう伸ばすのかなぁ~?と素朴に思った。
どの市場にもニッチはあるので
2億5千万くらいなら、とも思わないでもないけど、
それはそのニッチに対して
小回りの利く変化ができる団体の話なんだけどね。

そんな疑問に比例してか、
やはりそういう質問も総代からはあった。
ただ具体的な数字は出てこないので
良くわからない、というのが正直な感想かな。

もう一点、
総代会で違和を感じたのは
その会場の画一観だ。
参加者がほとんど
壮年層と老年層の男性しかいない。
もちろん、女性部や青年部の席もあったが
そこは傍聴席で、議決権もないし、
質疑もできない。
それらの権利を有した総代の方々は皆、
ある一定の年齢以上の男性だということ。
もちろん、それが多様な判断ができない理由には
必ずしもならないが、
老若男女の組合員で構成されている
農村の多様性が
反映されない仕組みになっていることは確かかも。
ま、その中でも『老』が多くなるだろうけど。
地方行政の議員構成や選挙人の構成なんかとも
こういう問題は共通しているんだろう。
そういう意味では、農協だから特別こういう問題が
あるというわけでもないだろうけど、
すくない多様性を確保できる方策は
やはり必要だろうな、と思う。

これが今年の総代会に参加してみての雑感。
経営管理委員として何ができるのかは
分からないことばかりだが、
自分なりに感じたことを
少しずつだが掘り下げて考えて
行動に移していこうと思う。



関連記事
Comment
Trackback













管理者にだけ表示を許可する

Comment form

田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

詳しいプロフィールは、カテゴリの「プロフィール」から「ちょっと長いプロフィール」をお読みください。

メールは
taya.tアットマークnifty.com
です。
(アットマークを@に置き換えて送信ください)

プロフィール
08 ≪│2017/09│≫ 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
カレンダー(月別)
カテゴリ
月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

メールフォーム

Page Top

Powered by FC2 Blog |

FC2Ad

| Template Design by スタンダード・デザインラボ