売れない野菜がある。
これほど売れない野菜はない。
それはフェンネル。

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この野菜を売り込もうとして
あちこちに声をかけたこともあった。
その時、ある築地の業者は、
「バブルの時代は、ただ高いという理由だけでその野菜は売れたけどねぇ~。最近はさっぱりだねぇ~。」
とノタマッタ。
ということは、美味しくないから、
と言われているような気がして
なんだか自分の好きな
野球チームがけなされた時のような
あの何とも言えない怒りというか
悲しみというか
情けなさというか
そんな感情も吹き上げてきたこともある。
最近は、
もう売るために作るのもなんだか嫌になって
これを喜んでくれる人に
食べてもらおう、という理由だけで
栽培している。

では、我が家ではどうしているのか。
これまでもこのカテゴリに
散々書いてきたけど、
今回は違う食べ方を紹介しようと思う。

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まずは、フェンネルのポタージュ。
たぶん、大量に冷蔵庫にあるフェンネルを
どう消費しようかと妻が悩んだのだろう。
娘はこの香りのする野菜があまり得意じゃない。
だから、これだけを調理して一品を作ったとしても
娘は食べてくれないから、娘用にまた別の料理も
必要になる。
そんな手間を省きたい時に
妻がよく使う必殺技がポタージュ。

でもポタージュにしても作り方が良くないと
娘はその香りで食べてはくれない。
そこで、フェンネル1/4に
やや大きめのジャガイモ2個を足すことに。
もちろん生クリームも入れてだけど、
この組み合わせがとてもよく
舌触りがクリーミーで、
そして控えめな香りと甘み。
味付けはスープストックと塩コショウだけなのに
とても深い味わいだった。
これは娘も喜んで食べてくれて、
無事冷蔵庫も空けることができたというわけ。

P1210191.jpg

もう一品はパスタ。
フェンネルって少し硬いイメージだけど
それをスライスしてパスタを茹でるお湯で
少し湯煎して柔らかくして、
自家製の燻製カジキマグロと一緒に
軽く火を通して
パスタになった。
これも燻製の香りを
フェンネルの香りが受け止めて
素晴らしいマリアージュだった。

独特の香りは
それだけではとても独り立ちできないのだけど
何かと合わさった時に
それぞれの個を引き立てるとても素晴らしい食材になる。
それがフェンネル。
だからこれだけを齧って
美味しくないというのは、
この野菜の評価としては妥当ではないね。


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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

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