家庭科の授業で
地産地消に絡めた授業があり
地元で農業をしている僕に
話をしてほしいと
母校の小学校の先生から依頼があった。

協力隊から帰国してすぐのころは、
小学校で年に10回以上講演してまわっていたが、
ここ最近は小学生対象はなかった。
なので、何をどう話そうか
直前まで悩んだ。

ごぼうの話ということで、
妻のアドバイス通り
クイズ形式で話を組み立ててみた。
「ごんぼの風景」と題を付け
ごんぼ(ごぼうの方言)の植物としての生態や
どの国で食べられているのかという文化などを盛り込み
なぜ昔、河合のごんぼは美味しい、と
言われてきたのかを
地理学的にも話をした。
九頭竜川という暴れ川が
大野や勝山の山を削り
それが大安寺の山にぶつかり
大きくカーブをする場所が河合地区だ。
削った山砂を
河合の川辺に落としながら
数万年かけてここにとても肥沃な沖積土の
きれいな砂地の畑を形成した。
その偉大な自然を
僕らはごんぼ栽培に利用しているという話。

スーパーに行けば
いつでも売っているごぼう。
でもそれは貨幣とはまた別の価値と視点で見れば、
交換できないほどのとてもかけがえのない
生産様式が足元の河合にあると
小学5年生たちに知ってほしかった。
それは味や見た目や収穫量といった
スケールで評価できるものでもなく、
今ここの地にある、
僕らの住むこの場所のかけがえのない価値という
そういうものに気が付いてほしかった。

最近、河川工事で
洪水防止のために
数万年かけて自然が生み出した
僕らのかけがえのない畑が
撤去されている。
それを守れと言いたいわけじゃないが
その価値もわからないまま
知らないまま
気が付かないまま
消えていくことが
とても口惜しいだけだ。

だから、僕最後のメッセージは
「河川敷の畑は耕作放棄地が多いので、みんなも興味があればぜひごんぼ作ってみてくださいね」
だった。
伝わったかなぁ???

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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

詳しいプロフィールは、カテゴリの「プロフィール」から「ちょっと長いプロフィール」をお読みください。

メールは
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