もうすぐ投票日。
皆さんは、投票先を決めただろうか?
というより、
投票に行くと決めているだろうか?
どこに入れるにせよ、
投票だけは行ってほしい。
僕はそれだけは決めている。

選挙が公示されたとき
ある新聞社から取材を受けた。
今回の選挙についてと
これまでの政権の農業政策について。
僕のような若輩者かつ不勉強者が
今の政策についてうんぬん言える立場かどうかは
とりあえず棚に上げるとして、
現場で農業と地域づくりに
命を張っている人間の一人として
所感を述べた。

まず、農業分野の政策について。
昨年の春、
自民党の農林部会で地域や担い手の所得が
倍増する10か年計画が立てられた。
そして今年の6月に首相官邸は
農政の重要な政策の柱として、
「農林水産業・地域の活力創造プラン」
(2014年6月24日改訂)の中で、
農業・農村全体の所得を今後10年間で倍増させると明記した。
それはそれで賛成さ。
僕らの所得が、増えるのであれば。
ただここでいう所得倍増は
本当に「僕ら」なのかどうか。
今年の県青協の夏の勉強会で
農水省の経営局長である奥原さんを
お呼びしてディスカッションをした。
その時のエントリーはこちら
その時の所感としては、
所得倍増のターゲットは
必ずしもそれが僕らではないかもしれない、
といった不安と恐怖だった。

現時点では、
この所得倍増の恩恵は感じられない。
たまたま石油価格の下落のおかげで
円安でも資材の価格が上昇しなかったので、
生産現場での混乱はまだない。
ただ4月には原油高と円安傾向の影響を受けて
宅配便などを含む輸送費の値上げに会い、
またその時に消費税が上がったタイミングもあり、
僕らの生産現場ではコストを価格に
上手く反映できなかった。
だから、その点については
所得は上がらず、その逆に
僕らは損を抱え込んだというわけだ。
今後原油価格が上昇するようなことがあれば、
今の円安ではかなり厳しくなる見通しだ。

それは倍増のプロセスの一環です、
と言われるかもしれない。
その一つが農協改革だろうか。
中央会制度については、
不勉強のため適切なコメントができないが、
要は、僕ら農業者や地域の人たちが利用している
単協組織をどう発展的なものに変えていけるか
という意味では、
僕らと政府は一致しているだろう。
ただ、その方策がまったく逆向きとしか言えない。
内閣が開いている規制改革会議の
農業ワーキンググループ(以下:農業WG)がやはり気に食わない。
政府の見解ではないと言いつつも
そのメンバーを集めて改革の既定路線を
作り上げようという意図は見え見えだ。
政府が人選をするんだから
まぁ、御用聞きの方ばかりが集まるのは当然か?
12月9日にアップされた
11月12日の19回目の農業WGの議事録では、
基本的な論点は中央会の監査権で、
これまでも一番の争点はそこなんだろう。
でもちらちらと姿がみえる
単協(僕らにとってはJA福井市)の信用や共済事業を
中央で一本化にまとめるという話題が
気にかかる。

11/29号の週刊ダイヤモンドは
農協改革が特集だった。
そこで農業分野へ力を入れている農協とそうでない農協の
トップとワースト20の単協の名前が挙がっていた。
あろうことか、いや、予想通りかもしれないが、
僕らが所属しているJA福井市は
ワースト14位と評価されており、
信用や共済の運用益でなんとか赤字農業事業を
支えている構造が明らかにされていた。
もし農業WGがいうように
信用や共済を中央一本化して
単協の支店を代理店化したとしたら、
JA福井市の農業事業は継続不可能になる。
農業協同組合という名前なんだから
農業でやっていかないとだめだ!と
批判があるかもしれないが、
それはあなたの問題ではなく、
これは僕らの問題だ!
僕ら組合員が出資して赤字部門への投資を続け
そしてそれを維持しているその経営構造は、
僕ら組合員こそが強く批判すべきだ。
それを何が農業WGだ。
その既定路線を作り上げようという政府も
それの先に本当に「僕ら」の
所得倍増が待っているのか?
それとも小さい規模の連中は
さっさと農業から退場して、
強い資本を持った外部の株式会社と
それと競争できるだけの経営体を持った農業法人だけで
農業をやってほしいってこと?
政府のカテゴリに合致する人は
それが上手くいくように援助しますってやつか?
それは奥原局長が言ったような
「全部が生き残れるわけじゃない」ってやつか?
すこし言葉が汚くなって申し訳ない。

単協の改革は
これから僕ら自主的な団体青壮年部も
強く批判的にかかわっていく必要がある。
奇しくもこのままいけば
僕は来年、JA福井市の部長になる。
これを読んで、こんな奴はダメだというのであれば
総会前だし、ぜひそうしてください。
組織部長は経営管理委員として
JA福井市の経営に
ど素人ながらもその組織の声を反映するために加わる。
だから今回の選挙で、
これまで自民党政権について
ほとんど成果らしいものがないので、
その先に見える未来を予測しながら、
青壮年部の声を単協の改革に反映するつもりで
その立場で投票することにしている。
だから今回、
農政連がなぜ自民党候補者を推薦したのか、
それが不思議でならない。
ここまで言われ放題やられて
まだ推薦するなんて・・・。

議論が一足飛びになり
わかりにくい部分もあるかもしれないが、
書きにくい部分もあるので、ここまでにしよう。
内部の人たちならこれで分かってもらえるかなと思う。
さあ、日曜日は選挙だ。
みんな選挙に行こう!





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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

詳しいプロフィールは、カテゴリの「プロフィール」から「ちょっと長いプロフィール」をお読みください。

メールは
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