近畿大学農学部で1コマ授業をする。
思えば、大学で講義するのは久しぶり。
内容は、国際協力キャリアについて。
JOCAの知り合いが
青年海外協力隊の農業系OG・OBを
5人ピックアップしてリレー講義の一つを
僕が受け持ったというわけ。

朝いちの講義ということもあって
前日に大阪入りして、
そのJOCAの知り合いと久しぶりに会う。
差しで飲むのは、たぶん、1999年のスラバヤ以来だろうか。
あれから15年の歳月が流れて
お互いおっさんになって、
その時とは全く違った道を歩いてきて
またここで出会うというのは、
なんともご縁が深くて面白い。

さて講義では
国際協力キャリアについて
僕なりの積み方を話した。
つまり大学から今までの僕の道のりのダイジェスト。
英語力もなく、
欧米の大学院の学位もなく、
国際的な団体や組織にも所属していない僕が
国際協力のキャリアと言えるものがあるのかどうかは
やや自分でも不明だが、
少なくとも
農業と地域づくりと国際協力を意識して
福井とインドネシアの農業高校の交流のお手伝い、
インドネシアから実習生受け入れと
その卒業生への支援、
そして、農業に志のある人たちの受け入れ、
地域での勉強会、
協力隊隊員の育成、
あと地域でのさまざまな団体の役員を務めている。
それは一足飛びにここに来たわけではなく、
一歩踏み出すごとに
目の前に浮かび上がってくる問題を
自分やその仲間と一緒に解決していく中で
見えてくるほんのちょっとだけその先の道を
必死に歩いてきた道のりをダイジェストに話した。

あちこちに話が飛ぶ僕の悪い癖にも関わらず
思っていたよりも学生の反応がよかった。
質疑応答でちょっと印象に残る質問があった。
「地域づくりと言いますが、どんなことをしていくのが地域づくりなんでしょうか?」
という鋭い質問。
パワーポイントでは上滑りしていくような
きれいな言葉をちりばめて
煙に巻いているような
そんな印象があったのかもしれない。
それは僕もこの講義を構成していく中で
自分に対してそんな印象はあった。
そしてこの質問に対して
僕の答えはこうだ。
単発的なイベントの連続は
やはり地域づくりとは言えない。
農園のBBQなんかはそれだけで地域づくりなんてもんに
あまり寄与はしていないだろう。
では地域づくりとはどういうことか?
それは「場」を作ること。
地域の外部の人や内部の人(講義では風と土で表現した)が
それぞれ責任をもって関わり合える場を
作っていくことだと思っている。
僕の場合は、それが農園だったり、
勉強会の場だったり、
インドネシア実習生たちとの関わり合う場だったり、
福井とインドネシアの農業高校の交流の場だったり、
JA青壮年部の活動だったり、
娘の通う学校のPTAの役員だったり、
集落の青年団の集まりだったりする。
こういう場に積極的に参加して
それを盛り上げていくことが地域づくりなんだと
僕は思っている。

だから、学生さん達へのメッセージはこうだ。
あれこれ考えてから行動するよりも、
まず一歩踏み出してみるってこと。
歩きながら考えればいいのさ。
踏み出せば、新しい風景が見える。
そこから次の課題が生まれる。
たぶん、その連続だと思う。
ぜひ、学生の皆さんは
一歩踏み出して、外の世界と積極的につながってほしい。







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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは日本でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

詳しいプロフィールは、カテゴリの「プロフィール」から「ちょっと長いプロフィール」をお読みください。

メールは
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